この作品のスピンオフ『金曜日の凶夢』が

新刊で出たので、先にこっちを読みました。

予知夢というか、未来を変えられるというか
不思議系のお話。

面白い展開だとは思うのですが

主人公に魅力が感じられなくて
冷めた目線で読み終えました。

高校生×講師という年の差カプ、年下攻めです。


水曜日の悪夢 著者:夜光花 イラスト:稲荷屋房之介
ガッシュ文庫 BL小説 2007年7月
★★★

水曜日の悪夢 (ガッシュ文庫)/夜光 花
¥610
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◆あらすじ(文庫裏表紙)
「悪夢のような過去は、決して繰り返してはならない」 高校の音楽講師を務める元バイオリニストの和成。不慮の事故で弾けなくなった和成は教え子である真吾の類まれなる才能に惚れこんでしまう。ある日、和成は、父親からの虐待に苛立つ真吾を預かることになった。「先生の身体、触りたい」教師として尊敬されているだけだと思ったいた。突然無口な真吾に飢えた獣のように激しく求められて、和成は戸惑う。しかし愛を知ることによって、真吾の才能をさらに伸ばせるならと偽りの愛情を与えてしまい…。 ◆



ネタバレなので↑のあらすじには
一切触れられてない展開がありますが、
バラさないことには感想が書きにくいので
ネタバレを気にしないでイキます。

かつて、[若き天才バイオリニスト」と
一世を風靡した過去を持つ和成。
だが、事故により再起不能の怪我を負い、
バイオリニストとしての未来と夢を断たれ、
今はバイオリン講師として生きています。

そんな和成が臨時で講師を引き受けた生徒の中に
天性の才能を秘めた真吾がいました。

真吾をバイオリニストとして育てたいと
和成は真吾に自分の夢を託します。

そこから物語が始まるのですが…。
そのお話の流れの中に
予知夢というのがあるんです。

父親からの虐待を受けていた真吾が
とうとうキレて反撃、父親を殺してしまう。
これが、ある水曜日に起きる事件。
それによって、
真吾に託した和成の夢は潰え、
打ちひしがれる和成…。

ところが、ふと目覚めると
事件の起こった水曜日、
事件が起きる前の時間に戻っていて…。

という不思議展開ですwww

で、和成は事件が起こらないように
動き始めるのですが。

那義、この和成が好きになれませんでした。

自分の夢を勝手に真吾に押し付けるため
自分を好きだという真吾の気持ちを利用するんです。
テクニックは天才的だが
感情表現ができない真吾のバイオリンの音色。

その欠点を克服させる為、
自分も真吾を好きな振りをして
身体を与える和成です。

そこに真吾に対する恋愛感情はなく、
ただ、自分の夢を真吾に叶えさせるためだけなんです。

終盤、予想もしない展開になり、
ラストは上手くまとめられていますが、
和成に感情移入ができなかったので
淡々と読み進める結果になり
エンディングにもこれといった感慨もなく…。

中盤から終盤にかけての
和成の心情の変化が

もっと詳細に深く掘り下げて描写されてたら
読後感も違ったかなと思うので
少し残念な気がしました。

でも、パラレルワールドっぽい展開は面白かったです(*^▽^*)



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