英田サキさんの新シリーズのスタートです。

猟奇殺人事件というサスペンスタッチのお話。
主要人物に、解離性同一性障害の少年がいるので
サイコなお話に展開していきそうで楽しみです。

刑事が主役ですが、ヤクザも出てきます。
魅力的なキャラクターがいっぱいで
読んでてモフモフ喜んじゃってた那義です♪


始まったばかりの巻なので
ラブはまだありませんが、
それを予感されるウフフな雰囲気がありますよ。


ダブル・バインド 著者:英田サキ イラスト:葛西リカコ
キャラ文庫 BL小説 2010年6月
★★★★

ダブル・バインド (キャラ文庫)/英田 サキ
¥560
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◆あらすじ(文庫裏表紙)
夢の島で猟奇的な餓死死体が発見された!? 捜査を担当することになったのは警視庁刑事の上條嘉成。鍵を握るのは第一発見者の少年だ。ところが保護者として現れたのは、臨床心理士の瀬名智秋。なんと上條が高校時代に可愛がっていた後輩だった!! 変貌を遂げた瀬名との再会に驚く上條だが…!? 謎の連続殺人を機に一度終わったはずの男達の運命が交錯する――英田サキ渾身の新シリーズ!! ◆



この作品、シリアスなんですけど
読んでるとクスクス笑えちゃうところもあるんです。

というのも、
刑事の上條・34歳の思考・言動が
ちょっとオヤジ臭さもあったりして
なんか笑えるの。

デキる男というタイプじゃなくて
よく言えば気のいいヤツ。
悪く言えば色気がない。
見た目はかっこいいんだけど
それに拘らないもんだから
ちょいとむさくるしかったりw

死体の第一発見者の少年・祥が
解離性同一性障害で、
3人の人格(祥、ヒカル、ケイ)がいます。

解離性同一性障害は、
作中に『24人のビリー・ミリガン』が出てきますが
この作品は那義も読んでます。

一時期ダニエル・キイスにハマってて
『24人のビリー・ミリガン』『ビリー・ミリガンと23の棺』
『5番目のサリー』『クローディアの秘密』
『アルジャーノンに花束を』を読みました。

だから、この英田さんの作品も
すごく興味を引かれます。

祥の保護者として登場するのが瀬名なんですが
彼は上條の高校時代の剣道部の後輩。
現在はクリニカル・サイコロジストなので
祥に付き添っています。

思いがけない再会ですが
女の子のように華奢で可愛かった瀬名が
クールな美形に変貌してたので
上條が戸惑ってますwww

しかもかなりのツン!
もう上條に対してツンツンしてますよ。
それが萌える~~~~~!
二人のやりとりが
ああ言えばこう言うで、笑えます。
上條、瀬名に
「セックスが下手そう」なんて言われてますしwww

瀬名はゲイですが上條はノンケ。
この巻では二人の関係はまっさらですが
酔った瀬名がデレの部分を見せてから
上條はなにやら刺激を受けたようではある。

でも「俺はホモじゃない!」を
呪文のように繰り返してますので
関係が発展するとしてもまだ先でしょうねw

まだいます。イケメンが。
瀬名の従兄弟で、ヤクザの若頭・新藤。
寡黙な美丈夫で、カッコイイです~♪

そして新藤の愛人・葉鳥。
彼は荒れていた少年時代に

上條によく補導されていたといういきさつがありますw
葉鳥は綺麗な顔に似合わず荒っぽいです。

人物紹介だけでレビュがこんなに長くwww
いえ、ほんと登場人物が魅力的なんですよ。

祥だけは少年なんで那義の萌え対象外ですが、
大人組の4人はもう!
誰がいいかな~迷うな~←

一応ストーリーにも少し触れておこう。
第1の殺人を捜査する上條に
第一発見者である祥と瀬名が協力している形。

で、失踪した組員の行方を捜していた新藤と葉鳥ですが
その組員が第2の事件に絡んでいるかもということで
上條たちと新藤たちに接点ができてます。

お話は第2の事件が起きたところで終わっているので
まだ何も掴めてはいません。

タイトルの『ダブル・バインド』の意味を調べたら

なんとなくこれが、
事件の真相にまつわるもののような気がしました。

終盤で祥の友人・赤松が出てきますが
彼の容姿の描写を読んでドキっとしちゃいました。
黒縁眼鏡って…( ̄◇ ̄;)エッ?


それから。
あとがきで英田さん、不調続きで休業も考えたとか。
びっくりしました!
今はもう大丈夫なのでしょうか?心配です。


最後に、
気になってしょうがないことをひとつ…。
剣道をする時は、
袴の下に下着をつけないって本当ですか?
(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ…


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