明治カナ子さん初読みです。

短編集です。
どのお話も細かな設定が語られてないので
登場人物のセリフや行動、モノローグから
その背景を推測しながら読んでました。

そしてどのエンドも、
コレ!といった決定的なエンドではなく
余韻を残した終わり方なので
読後じわじわ味わい尽くすのがいいのかと…。


惑溺趣味 著者:明治カナ子
バンブーコミックス BLコミック 2009年7月
★★★★
惑溺趣味 (バンブー・コミックス REIJIN Selection)/明治 カナ子
¥630
Amazon.co.jp


◆あらすじ
「ぼくの愛人にならないか」 ある日、資産家の続木に愛人としてスカウトされた苦学生の荻。 身体を重ねる度に「好き」の気持ちが溢れ出そうになる荻だが、疎まれるのが怖くて、続木に想いを伝えられずにいた…。 圧倒的な感性で魅せる傑作読み切り6作品と描き下ろしを収録した麗人初コミックス! ◆


表題シリーズ、好きですね。
オヤジ攻めなのです♪
物静かで紳士なオヤジですよ。
でもエロいwww

オヤジは愛人の荻に
「好き」という言葉をいっぱい言ってますが
荻は言えない。
どんどん「好き」という気持ちが膨らんでいくのに。

それは続木の秘書から聞かされた話が原因なのですが。

続木はそんな荻が可愛くてしょうがないみたいです。
でも、多くのことを語らないので
荻には続木の本当の姿が見えなくて。

このシリーズは
惑溺趣味詮索趣味という2編のお話で構成されてます。
詮索趣味のラストに
荻には見せない続木の姿が描かれてて
思わず口元がほころんじゃいます。

カバー下の描き下ろしに
続木の可愛い(?)姿があって

これまたクスッと笑えます。

この二人、一緒に暮らす日も近いのでは?


表題シリーズ以外には
SFっぽいのや、
ちょいとホラー風味のペット系といった
変り種のお話もあります。
バラエティに富んだお話の中で
那義のお気に入りをあと2つほど書いておきます。


ベス 前編・後編

借金を払うために
とある人物のペットの犬のフリをする仕事を
請け負う主人公は

ペットとして飼い主と生活を共にするのですが
本当に犬の魂が乗り移ってるような状態になってきたりしちゃいます。

終盤はちょっとホラーっぽい様相を呈してきます。
真実はどうだったのか、よくわかりませんがw


もう一つのお気に入りが 光る道
主人公が過去をふりかえってます。

かつて憧れていた1つ上の幼馴染。
隠されていた彼の悲しい事実を知っても
何も出来なかった自分。

やり直せない過去を思うと後悔がにじみます。
そんな主人公の心の中を描いた
ラストシーンが切なくも温かいです。



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