過去、他社からノベルズとして出版されていた作品の
文庫での新装版です。
収録されてるお話の順番を変えたため
ノベルズとはタイトルが変わっています。
以前のは『恋愛ドルチェミスト』
弟編と兄編のお話がありまして
今回最初に来てる話が弟編の『恋愛志願』です。
『恋愛ドルチェミスト』は兄編。
那義としてはこの順番でよかったかなと思います。
弟編が先にあることによって
弟カプへの兄の気持ちの変化がわかりやすいから。
書き下ろしもあります。
恋愛志願 著者:岩本薫 イラスト:木下けい子
角川ルビー文庫 BL小説 2010年6月
★★★★
- 恋愛志願 (角川ルビー文庫)/岩本 薫
- ¥630
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◆あらすじ
コア・フードプランニングに勤めるコーディネーターの天宮真末美は、取引会社の担当として、かつて憧れていた陶芸家・片桐恵市と再会する。 だけど片桐は、すでに作家を辞めていた。 そんな片桐に違和感を抱きながら、仕事を共にする真末美だったが、彼がゲイで、それが原因で離婚したことを知り、自分が片桐に抱くものが恋だと気づく。 しかし必死の告白を片桐に拒絶されてしまい…? 真末美の兄・奈津と天才イタリアンシェフの恋を描いた「恋愛ドルチェミスト」他も同時収録! ◆
フードプランニングというのはですね。
クライアントからの依頼で
飲食店をトータルプロデュースする仕事です。
お店のコンセプト、内装デザイン、設計、
什器備品のセレクト、店のロゴや印刷物、
果てはメニューに至るまで。
岩本さんらしく、仕事内容もきっちり描写されてます。
まずは弟編 恋愛志願
仕事で偶然再会した片桐にどんどん惹かれていく真末美。
でもその「好き」が
どんな種類のものなのかが掴めず、ぐるぐる。
そして真末美の大学時代の友人・富樫が
真末美に絡んできます。
めっちゃやなヤツですがね。
ところがある日突然、
ぐるぐるしている真末美の前から片桐が姿を消してしまいます…。
という流れで話が進んでいきます。
実は那義は兄編 恋愛ドルチェミストの方が好きですw
なぜならば攻めも受けも好みだからーwww
いやぁ、シェフっていいですな。
無愛想で頑固でわからずやの石頭なシェフ!
これが那義の萌えツボだと再認識!
高遠さんの『愛と混乱のレストラン』の
修司もそうですよね~
エビの最上もソレ系だしw
シェフって肉体労働だから
筋肉質な身体であるってのも滾る!
そして天才シェフって
ハングリー精神が旺盛ですよね~。
この作品の攻め・栗栖もそうなんです。
修司はフレンチでしたが、
栗栖はイタリアン。
単身イタリアに渡って、無一文で修行を始めて
超一流になって凱旋帰国してますw
栗栖が厨房で料理してる姿が描写されてますが
カッコイイですよ~!
イタリア料理のアラカルトの名称の解説もあって
勉強になる!(すぐ忘れちゃうけど、私w)
ティラミスという名前に
セクシュアルな意味合いがあることも知った!
~(^◇^)/ ウホホホ!
あ…ストーリーについて何も触れてないこのレビュ←
えーとですね。
俺様シェフ・栗栖が
親や兄との確執を乗り越えて
クールビューティー・フードプランナー・奈津とともに
ステキなトラットリアをオープンするまでの話です。
ラブもちゃんとあります。
はじめは仕事でぶつかってばかりだった二人が
ぶつかることによってお互いを理解しあい、
お互いを必要とし、大切な存在となっていく。
栗栖の心情の吐露によって
二人の気持ちが重なり繋がっていくシーンがステキ。
トクン、トクン…という
奈津の心臓の鼓動が加速していく描写によって
その感情の昂ぶりが伝わってきてとても良かった!
読んでる私もトクトクしちゃいそうでした。
高遠さんの修司のお店にも行ってみたいけど
(あと、エビリティのLOTUSにもね)
栗栖のトラットリアにも行ってみたいなぁ!
ドルチェミストが食べたいです!
少しずつ何種類ものデザートが食べられるって好きなんです~♪
栗栖はデザートも作りますよ。
書き下ろしは兄編です。
ドルチェヴィータ~甘い生活~
タイトル通り甘い二人ですw
もうすぐオープン一周年を迎える頃の話です。
BLでは萌えの定番・お風呂シーンもありますよ。
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