龍とDr.以外の樹生さんの作品、初読みです。

いやぁ、お話がいったいどこへ向かってるのか
予測がつきませんでした。

中盤に差し掛かるくらいまでBLっぽさがなく、
証券マンのお仕事の様子が続きますしwww

いったいどこから恋が生まれるのか予想できず、
普段あまりよまない裏表紙のあらすじを、
途中で、読んじゃいましたよ≧(´▽`)≦

恋が生まれたような気がする(この辺もあいまいwww)後も、
甘~い展開ではなく、
BLの王道の斜め72度(度数に根拠はありません)
くらいを進んでる感じで面白かった。


ノルマは彼次第 著者:樹生かなめ イラスト:椎名ミドリ
笹倉出版クロスノベルズ BL小説 2010年5月
★★★★
ノルマは彼次第 (クロスノベルス)/樹生かなめ
¥935
Amazon.co.jp

◆あらすじ
日阪証券の河越は、顧客の三田村不動産の社長がライバル会社の馬場に取られそうになり焦っていた。 三田村に会って自分を避ける理由を聞くと、実は河越のことが好きだったが、諦めるために、河越に似ている馬場と付き合っているのだと言う。 似ていても俺じゃない、と怒った河越は、六歳も年上で恋愛にも疎かったが、三田村を取り戻すため、恋人になる決意をする。 仕事のためだったはずの河越だが、久しぶりに胸がときめいてしまい…heart ◆


長身で美形でスポーツマンだった河越ですが
今はどこから見てもオヤジ!
メタボでもハゲでもないのですが、
かもし出すものがオヤジなのです。

その理由は職業柄。
若造に見られては顧客に舐められて商売にならない。
そして不景気でノルマに追われてやつれるばかり。
ストレスは確実に老いを加速してます。
といっても32歳なんですけどねw

証券マンという業種がいかに過酷なのかが
前半に切々と綴られてます。

河越の顧客の一人が三田村。
先代からの繋がりで喰らいついてる河越なので
何があっても三田村を手放す気はない。
損ばっかりさせてるけれども…。

で、三田村に告白される河越なのですが。

この三田村がまたとんでもない坊ちゃんで!
浮世離れもいいとこwww

いえ、会社経営には何の問題もないのです。
むしろ社員の立場に立って考えることが出来る
デキた社長なのです。

でもその性格がほんと掴めません。
長身で繊細な美貌を持つ男性なのですが
何を考えどう行動するかが読めない。

ぽやや~んと柔らかい雰囲気のまま、
とんでもない暴走しちゃうんですよ。

世間一般の常人とはズレた感性の持ち主で、
体育会系の河越が思いっきり振り回されてます。

でも、仕事のため…と思っていたはずなのに
三田村が可愛く見えてきちゃいます。
あ、河越はノンケです。

Hは軽いし短いし甘さもありません。
でも、意外な展開でした。
河越も驚いていましたが
読んでる私も「えっ?マジ?」と驚いた!

不思議坊ちゃん、しっかり♂でしたwww
しかもかなり強引な…。
人は見かけによらないもんですね~。


河越は、この先ずっと、
旦那であり嫁である三田村の尻に敷かれるものと思われます。


樹生さんの淡々とした文章の中に、
笑えるツボが織り込まれてて
読みながらクスクス笑っちゃうことがしばしばwww
そゆのも楽しんで読んでました。

好き嫌いが分かれる作品かもとは思います。
王道BLがお好きな方は特に…。
私はこゆのも大好きですがっ♪

ペーパーがついてました。
その後の二人の話。

河越の後輩社員・原が出てきます。
というか、4分の3は河越と原のやりとり。
最後の4分の1で三田村が出てきます。

二丁目の現実を解説してますwww


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