先日古本で見つけたCab創刊号
ふろくで付いてた
木原さんの小冊子目当てで買ったのです。

いや、もう 『木原音瀬』でした!

厳しい!辛い!哀しい!
泣いたし~!

Cabで連載されてる

小椋ムク作画、木原音瀬原作の
『キャッスルマンゴー』のプロローグというか
主人公(?なの?キャッスルマンゴー未読なんでわかりません)
十亀俊司の過去編です。

ネタバレですのでご注意ください。



BLレビューby-cocolo--リバーズエンド

リバーズエンド 著者:木原音瀬 イラスト:小椋ムク
東京漫画社 Cab VOL.1 BL小説 


高校1年生の十亀俊司の家は貧乏なんですよ。
もう極貧です。
これでもかっていうほどの厳しさです。

肝臓を壊して入院中の親父の借金のせいで。
父、母、姉・小春、弟・俊介の5人で
ホームレスで路上生活をしていた時期もあります。

母は数年前に路上死してます。

今は、姉・小春が中卒で働き始めた工場の社長が
貸してくれた家に住んでいますが、
姉の給料と俊司のバイト代は
借金の返済と父親の入院費、
なんとか生き延びるだけの
最低限の生活費で消えてます。

姉・小春が不細工なため
風俗に身を沈めることも出来ない。

食事もまともに取ることができず、
俊司はいつも昼は抜き。
朝も夜も少しのご飯でしのいでる。

自分の状況を把握している俊司は
人からの施しを恥じることはない。
他人が捨てた残飯を拾って食べることも厭わない。
そうでもしないと生きてはいけないから。

どんなに貧しくても辛くても
毅然とした態度で、
けっして卑屈にはならない俊司がすごいと思う。


序盤でさえも酷い状況なのに
さらにどんどん悪化していくのは
さすが木原節ですよね~w

闇金の借金なので、
どんどん膨らんでいく一方。

姉の様子がおかしいと気づいても
俊司にはどうすることもできず…。

そして、さらに俊司を不幸が襲う。

どんなに厳しい状況でも
自分を見失わなかった俊司ですが
最後はもうボロボロになってます。

そんななか、ささやかな安らぎがあったとしたら
俊司の同級生・二宮の存在。

貧乏で、食べるものも食べられない俊司に

毎日パンをくれます。
最初は、うるさいだけの相手だった二宮が
何故か懐いてくるにつれて俊司の中に
ほのかな気持ちが生まれてます。

でも、それもボロボロになってしまった俊司が
最後にぶち壊してしまいますが。


リバーズエンド…どんな川にも終わりがあって
その終わりは海に続いてる…


その後は、キャッスルマンゴーに繋がる流れになってます。

ちゃんと生きてる俊司の姿にホッとしましたw

この小冊子がついていたCab本誌の方に

この後のエピソードが小椋さんの漫画で
キャッスルマンゴーのプロローグとして載ってます。
4Pという短さですがw

キャッスルマンゴーは、この漫画に出てきた高校生と
俊司の話なんですかね?

漫画には二宮もチラっと出てます。

キャッスルマンゴーがコミック化されたら
絶対読みたい!
まだかな、まだかな~?


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Cab本誌に関しては、去年の5月発刊なので
載ってる漫画は既にコミックに収録されてるものが多いかも。

ヤマシタトモコさん、腰乃さん、もろづみすみともさん
阿仁谷ユイジさん、えすとえむさんのは

那義は、コミックで全部読んだモノでしたから。
それ以外の方については
那義は読んでないのでわかりません。


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