復刊リクエストナンバー1の作品の新装版です。
'95年連載スタートの作品です。

少年たちのお話ですが、重い内容ですね。



同棲愛1 著者:水城せとな
リブレ出版SBBC BLコミック 2010年2月
★★★★
同棲愛 1 (スーパービーボーイコミックス)/水城 せとな
¥780
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◆あらすじ
★どこにでもいる普通の14歳・杉浦椿。彼は心を許せる存在だった友達…江端薫から完膚なきまでに拒絶されてしまう… 「男なんか…好きになるワケがない!」 その言葉に椿の心は破れ、抱えていた闇が顔を覗かせる。
★何をしても人並み以上に出来てしまう 「フツー」を装う14歳・篁光太郎。 そんな彼が切望してやまないのは、凡庸な兄が持つ「善良さ」だった。 そんな大切な日々も兄の恋人の乱入で剥奪されてしまい…!? ◆



椿のお話と、光太郎のお話と2本立てになってるんですね。
これはずっとルートが分かれてるのかな?
それともどこかで一緒になるんだろうか?


まずは椿。
椿の両親は女の子が欲しかった。
それを椿の前でことあるごとに話題にする。
それによって椿は自分の男としての性を
否定されていると感じてるんです。

そんな椿が、留年して1歳年上である薫と出会い、
彼に対して『好き』という感情を持ち、
それを告げてしまいます。

驚いた薫の激しい拒絶に遭った椿は酷く傷つきます。
自分が女だったらよかったのかと。


高校に入るとゲイの教師と出会いますが、
そこでは、『男だから好き』という言葉。

自分という人格を性別で判断される嫌悪感。

極めつけが母親の『ちゃんと女の子に産んであげればよかった』

これはキツイですよね~。
うーん、思春期という不安定な年齢だからこそ
こういった問題ってややこしくなりますよね。


一方、光太郎はとても優秀。
でも、心の中はズルく醜い感情を持っています。
そんな自分を自覚してもいる光太郎。

光太郎にとって、人間的に優しい兄は、
見下す相手でもあり、
自分にないものを持つ憧れの対象でもある

複雑な感情を持っています。

ちょっとブラコン入ってるかな?

優越感と劣等感の狭間で揺れ動く光太郎は
兄の恋人と関係を持ってしまうんです。

そしてこの彼女が妊娠。
兄は自分の子だと信じて結婚。
実際のところはどちらの子供かわかりません。

女性に対して歪んだ感情を持ってしまった光太郎。

でも綺麗な外見なので、モテまくり。
だから光太郎も遊びまくり。
そこには愛情のカケラもなく…。


そんな光太郎に男同士のHの快楽を教えたのは
馬堀貴文・マホリンですw

このマホリン、光太郎の本質を見抜いていそうなんで
この後の展開が楽しみです。

光太郎にはあっさりフラれてますが。



椿と光太郎、
それぞれの話が独立して進んでいますが、
どちらの心も不安定で、とても危うい。
彼らが抱える心の内面という重い内容ですが、
続きが早く読みたいです。


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