不器用な仕立て屋(サルト)の恋 著者:ふゆの仁子 イラスト:楠木潤
リブレ出版B-PRINCE文庫 BL小説 2009年2月
★★★★
不器用な仕立て屋(サルト)の恋―太陽の楼閣シリーズ〈5〉 (B‐PRINCE文庫)/ふゆの 仁子
¥672
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太陽の楼閣シリーズ最終巻
◆あらすじ
六本木サンクチュアリにある高級オーダーメイドのスーツ専門店『サルトリア辻内』の仕立て屋・柏木は、オーナーである紳士服ブランド『辻内UOMO』社長・辻内に、密かな想いを寄せていた。
 だが、辻内は冷たい態度でしか柏木に接してこない。それでも辻内を想い続ける柏木だった。◆


仕立て屋さんってエロイ!(いえ、この小説の中だけの話ですよ。)
オーダーメイドのスーツって、お客さんを採寸するじゃないですか。
柏木は、巻き尺で計りながら、同時に自分の手を客の体に当てて、体のラインを記憶していくんですよ。
だからかなり客と近い距離で採寸してます。

藤井4兄弟のうち、将吾と郁は既に柏木のお客なのですが、二人の勧めで千真も諒も柏木にスーツを作ってもらっています。
 千真が客としてきていた時に居合わせた辻内が(辻内は千真の先輩です)、「柏木は、セックスをすれば採寸しなくてもスーツを仕立てられる」と言い出すんですよ。

それに対して柏木も否定はしないのですよね~。
まぁそりゃエッチすれば筋肉のつき具合も体の丸みもわかるだろとは思うけど、それを記憶しておけるのかしら?と思ったりもしてwww

で、この二人。
柏木は初めて辻内を見た瞬間から射抜かれてしまってるのだけど、辻内にバッサリ斬り捨てられてしまい、売り言葉に買い言葉的に、柏木も辻内を拒否してしまいます。
それでも、柏木の師匠の思惑もあり、辻内のところで働き始めたのですが、辻内が柏木にだけは酷く冷酷なのです。
もともと傲慢で自意識過剰な俺様キャラの辻内なのですけどね。

それでもいつか辻内のスーツを仕立てたいと密かに夢を見る柏木に、英国王室御用達テーラーの息子・グレンから引き抜きの声がかかるんです。
それを知った辻内は、引き止めることなく柏木に好きにしろと言うのですが。。。

酒に酔った辻内に柏木が犯られちゃってますが、柏木の手はその身体のラインをしっかり記憶してます~。

いい年をした大人な二人ですが、どっちも不器用なヤツで(笑)
タイトルは仕立て屋が不器用ですが、オーナーもかなり不器用です。
オーナー視点のお話が書き下ろしで入ってますが、それを読むと柏木よりも不器用じゃないか?って感じですwww


恒例の郁視点のお話は一ノ瀬との甘甘なお話です❤



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