いつわりの薔薇に抱かれ 著者:英田サキ イラスト:石原理
リブレ出版BBN 小説 2007年6月発売
★★★★
リブレ出版BBN 小説 2007年6月発売
★★★★
- いつわりの薔薇に抱かれ (ビーボーイノベルズ)/英田 サキ
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警視庁公安部外耳2課に勤務する高峰は、来日する香港マフィアのアレックスを監視する任務のため、滞在ホテルのバトラーとして潜入する。
初日はけんもほろろにあしらわれるが、翌日以降、誠心誠意バトラー業務を尽くす高峰をアレックスは認めてくれる。
眠れないアレックスは、高峰に〔かりそめの恋人〕として夜を一緒に過ごすことを希望し、高峰は任務遂行のためそれを受け入れるのだが。。。
マフィア×刑事という素材ですが、裏社会の話ではなく、ホテルのスイートルームで繰り広げられるラブストーリーです。
お互い、裏の顔を隠しながらも急速に惹かれあっていきます。
アレックスの内面を知るにつれ、彼に惹かれていく自分の心と、成し遂げなければならない任務の狭間で揺れ動く高峰の心情がひしひしと伝わってきます。
刑事であることを偽ってバトラーの仮面を被り続ける裏切りの苦しさは、アレックスが心を開いてくれるにつれ、より一層高峰の心を責め立てていくんですよ~。
男同士の恋愛関係には大きな影響を及ぼすファクターである〔仕事〕という部分が、登場人物の心の葛藤を生む。
英田さんの作品はそのあたりがしっかりと表現されていて、私が英田さんの作品を好きな理由のひとつでもあります。(エスでもデッドロックシリーズでもそうでしたよね。)
そしてそれが、この作品ではすごく切ないラストに繋がっていきます。。。
『何日君再来』・・・涙うるうる・・・
石原氏の絵もとても素敵でした♪
アレックスも高峰もカッコイイ大人のオトコの色気がたまりません・・・♡
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