FRAGILE 著者:木原音瀬 イラスト:高緒拾
リブレ出版B-PRINCE文庫  2008年4月発売
★★★★
FRAGILE (B‐PRINCE文庫)/木原 音瀬
¥725
Amazon.co.jp


小説b-BOYに2000年に掲載された作品『FRAGILE』と、書き下ろしの続編『ADDICT』が収録されてます。
はっきり言うと、読むのが厳しいようなハードな内容の作品です。
(最後まで読めない人もいるかも?)
『ADDICT』がなかったら最初から最後まで悲惨な内容です。
表紙イラストを見てもらえばわかるように
監禁、拘束、ペット化、虐待系のお話。

大河内は、もうほんと嫌な上司です。
プランニングの実力など皆無なのに、
上に取り入るのが上手いことで役職についてるようなヤツ。
青池はプランニングの才能もセンスもあり仕事もきちんとしているのに、大河内に嫌われ疎まれています。

そんな状況の中、あることがきっかけで青池が爆発してしまうのです。
そして監禁拘束・・・と言う流れに向かう。
青池の大河内に対する凄まじい憎しみと復讐が続く『FRAGILE』

『ADDIST』でやっと青池の心の底にある思いが綴られますが、終盤で大どんでん返し!
青池が可哀相な気もしてくるから不思議w

ラストは、作者によると「ここにしか行き着けないハッピーエンド」とありますが、
これがハッピーエンドなのかい!と思わずツッコミたくなるようなwww
でも、そうだなぁ・・・この二人にとってはこれしかないんだろうなぁとも思います。

それにしても、さすが木原作品、容赦ないです!
徹底的に書いてくれますね!
ここまでキャラに救いを与えてあげないってのも凄いことだと思うwww

BLに癒しを求める方には辛い作品かも?
でも、私はこういった木原作品も大好きです。



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