さようなら、と君は手を振った 著者:木原音瀬 イラスト:深井結己
蒼竜社ホリーノベルズ  2008年6月発売(新装版)
★★★★★
さようなら、と君は手を振った (Holly NOVELS)/木原 音瀬
¥900
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4編のお話で構成されてます。

最初が『さようなら、と君は手を振った』
もうね、攻めの誠一が嫌なヤツ!
外見はかっこいいんだけど性格がしょーもない!
ワガママで自己中で見栄っ張りで、着飾ることが好きでかっこつけてばかり。
オンナも連れて歩いて自慢になるようなのとしかつきあわない。

そんな誠一が高校時代にただやりたいだけで肉体関係になった啓介と、また付き合い始めるんだけど、これまた自分が抱きたい時だけ勝手に抱く。
乱暴だし、啓介の気持ちなんて何も気に留めない。

なのに啓介ってば、何も言わずされるがまま。

次が『僕がどんなに君を好きか、君は知らない』
最初の話から5年後の二人・・・。
さようなら・・・は誠一視点で書かれてましたが、これは啓介視点です。
相変わらず、誠一に何も言わず従うだけの啓介。
何故、啓介が誠一の言うがままなのか、啓介の気持ちが綴られてます。
啓介にちょっとイライラはするけど、こういった愛の形ってすごいなぁと思います。

この後は啓介の息子の話が2つ続きます。

なんだろ?この作品は4編ともちょっと変わった読後感です。
一筋縄でいかないようなお話です。
でも読み返すたびに、じわりと胸に来るものがある・・・。
初めて読んだ時は、イマイチ理解できない感があったけど、今は大好きな作品です。
まるで噛めば噛むほど味が出るスルメのような←例えがオカシイ

深井結己氏のコミック版『さようなら、と君は手を振った』

レビュは →コチラ



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