華の闇 著者:榎田尤利 イラスト:蓮川愛
大洋図書シャイノベルズ  2007年5月発売
★★★★
華の闇 (SHYノベルズ)/榎田 尤利
¥903
Amazon.co.jp


榎田氏には珍しい時代モノ。
明治初期の設定だそうですが、それほど厳密ではなく
江戸じゃないんだな~という程度だそうです。

私、明治、大正モノって物語に入り込むのに手間取ったりするのですが、これはすんなり入れました。

江戸の風情を色濃く残す吉原の話。
南条貴師は仕事の取引先である西苑寺子爵に連れられて吉原に来た。
そこにいた吉原唯一の男花魁・華嵐は、かつて貴師の前から忽然と姿を消した少年だった。

過去に起きた出来事から遊女を憎む貴師が、
華嵐にのめりこんでいくのですが、それが憎しみなのか愛なのかわからないまま、激しい感情に突き動かされてるのです。

男花魁として生きるしかない華嵐の男としてのプライドもまた素晴らしいなと思います。

そして華嵐の姉花魁・志乃の生き様や
吉原に生きる女たちの実情なども盛り込まれて
BL話でありながら女性として胸を打たれるものがあります。

萌え的感想からは…(やっぱコレがないとねw)
途中から出てくる天才絵師の弥呂久がすごく魅力的なんです♡
イナセな感じで萌えます!
読みながら「なんかいいなぁ~♪」と思ってたのですが
挿絵が出てきたとたん、ズキューンと射抜かれましたwww
ロン毛をゆるく縛って、すごい好みです(o ̄ー ̄o) ムフフ



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