俺の胸で泣け 著者:愁堂れな イラスト:山田ユギ 
俺に胸を貸しやがれ  〃      〃

リブレ出版BBN  
★★★

俺の胸で泣け (ビーボーイノベルズ)/愁堂 れな
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俺の胸で泣け  2008年3月発売
大学入学で知り合った四宮と佐久間と丸山幸彦は、出会ってすぐに意気投合し、いつでも一緒につるんでいるような親友3人組に。
大学2年の終わり、佐久間は四宮から「丸山のことが好きだ」と打ち明けられる。
華奢で美人な丸山は(性格は外見に反しガラッパチだが)、ホモ嫌いなので四宮は気持ちを伝えることが出来ない。
佐久間は佐久間で、四宮に丸山への気持ちを打ち明けられた時に、自分の四宮に対する恋心に気づいてしまったのだが、これもまた四宮に伝えることは出来ず、四宮の恋愛相談に乗り続けていた。 

大学を卒業して就職をしてからも、四宮と佐久間の恋愛相談は続いていたのだが、ある日、丸山が電撃結婚をすることになり、佐久間は四宮が受ける心の傷を思い、いたたまれなくなる。

3人ともノンケです。
雑誌掲載の小説『俺の胸で泣け』と書き下ろしの『お前の胸で泣かせろ』の2部構成。
それぞれ一方通行な想いを抱える四宮と佐久間が結ばれる流れが、唐突というかなんというか、伏線も何もないので、イマイチ納得いかない感じなのですが、書き下ろしの方で、読者と同じような思いを持つ佐久間が悩んでいますw

書き下ろしに登場する丸山と佐久間の1年後輩(年齢は1歳上)の橘(生粋のゲイ)が、佐久間に惚れていろいろとちょっかい出してます。

俺に胸を貸しやがれ  2009年5月発売
ハネムーン先で喧嘩別れし成田離婚となった丸山。
ホモは大嫌いと公言してきた丸山も、親友二人の恋愛関係にはなんの嫌悪感もなく、四宮佐久間との友情は変わらず続いている。
だが、恋人同士の二人に対して、疎外感とでもいうような寂しさを密かに感じていた。


男たち3人の中にもう一人、橘というのが入ってきます~

3人トリオの親友同士の中でカップルが出来てしまい、自分の立ち位置を見失ってしまった丸山。
そんな自分を気遣う佐久間と四宮の気持ちもわかるだけに、悩んでます。

橘は、過去にゲイをカミングアウトしたことで友人を失い、それ以降、友人を作らないようにしていた。
必要以上に人と関わりを持たないようにしている橘の態度は、いつも人を見下しているように受け取られてしまう。
相手のことを思いやっているのに、それがうまく伝えられない。
読んでて痛々しいです。

ホモが嫌いな丸山ですが、橘に口説かれ続けるうちに、彼の意外な一面を見たりして、少しずつ心が解されていきます。
丸山は短気ですぐ手が出るので、橘の整った顔に青あざが出来たこともwww

書き下ろしの『俺に胸を貸しやがれ』と、雑誌掲載のSS『memories』も収録されてます。
これは、四宮が「自分はいつから佐久間のことが好きだったんだろう?」
と思い返してるお話です。



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