清澗寺家ｼﾘｰｽﾞ/和泉桂

清澗寺家ｼﾘｰｽﾞ　リンクスロマンス（幻冬舎コミックス）　ｲﾗｽﾄ：円陣闇丸　

時代は大正時代

この罪深き夜に

　　
使用人の息子×没落しつつある旧家「清澗寺家」の長男（軍人）・国貴
主従関係下克上です。
社会主義運動を志す攻めの命を守るために、自分の身体を差し出す受け。
大正時代が舞台で、華族とか軍人とか思想とか、

内容的にはかなりとっつきにくく序盤はちょっと読むのが苦しかったですが
話が進むにつれてぐいぐい引き込まれます。
円陣闇丸氏のｲﾗｽﾄも綺麗です。

夜ごと蜜は滴りて

　
同僚（小百姓）×「清澗寺家」の次男・和貴
身分差下克上♡
男遊びが大好きな美しい受け。
清廉で高潔な攻めに心惹かれ、自分の身体で狂わせてぼろぼろになるまで
蹂躙してやろうと誘惑するのだが、いつのまにか攻めの淫靡な罠に嵌ってしまい…。

せつなさは夜の媚薬

　
イタリア大企業の後継者×「清澗寺家」の三男・道貴
偶然の出会いと再会に惹かれあう二人。だが意外な真実が隠されていて…。
初体験の初々しい受けを愛おしく思いながらも
愛情と憎しみの交錯する心を抱える攻め。

清澗寺家ﾎﾓ3兄弟ですなｗ

そして、このｼﾘｰｽﾞの父ちゃん編もありますｗｗｗ

罪の褥も濡れる夜

男爵家の三男×清澗寺家跡取り・冬貴
同族婚を繰り返す清澗寺家最後の純血。名を冬貴という。

清澗寺の血を色濃く受け継いだ巫女（神子）として生まれ、

祖父に幽閉され一切の学習も祖父以外の人間との接触もゆるされず生きていたが、12歳の時に伏見と出会う。

自分の出世のために冬貴を利用しようとする伏見だが

妖艶な冬貴にのめりこんでしまう。

いあもうﾎﾓ3兄弟の父ちゃんすごいっす！

快楽しか求めていないので男女を問わず求めるような人。

そんななかでの伏見と冬貴の愛憎がどろどろとめっちゃ濃いお話ですよ～。

でも那義は冬貴が好き。淫蕩な美麗受けに弱いのか？

冬貴は単なる淫乱ではなく、ほんとはすごく頭の切れる人。

ただ愛すること愛されること、それを求める術を知らず

快楽以外にまったく興味を示さないというだけ。そこがまたイイ♡

あとはこのｼﾘｰｽﾞに出てくる憲兵の浅野というｷｬﾗの作品もあります。
紅楼の夜に罪を咬む

　　
憲兵×妓楼の主

『この罪深き夜に』の5年後の話。

抗日運動が激しい上海に地下組織を探る諜報活動のため潜入した憲兵の浅野は

妓楼の主、天佑という美麗な男に出会う。

であった瞬間にお互いが心を衝撃に射抜かれるが、

天佑は実は抗日活動に関わっているのだった。

殺るか殺られるか・・・憎しみの対象であると共に愛欲として求め合い・・・。

心の葛藤と身体の繋がりとが激しいです。

そして天佑がめっちゃｶｯｺｲｲです！

この本にはもう一編、短編があります。

清澗寺家の次男・和貴の過去のお話。

父の愛人である伏見との秘事。

清澗寺家の、というより冬貴の血を濃く受け継いだ和貴の苦しみが書かれてます。

和貴大好き那義は楽しめました～♪

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