うちなー家庭料理 公庵(那覇)
以前より、美味しいとの噂で、ずっと行きたかったお店、「うちなー家庭料理 公庵(くーあん)」。
「うちなー」というのは、沖縄の言葉で、「沖縄の」って言う意味ですねぇ。
そんなわけで、沖縄の家庭料理を食べさせてくれるお店。
沖縄グルメご意見番のM女史もオススメということで、かなり期待。
那覇、新都心の住宅街の中にあるこの店。
はっきり言って、ただの家です。
見逃してしまうような看板・・・
18時に着き、あきらかに普通の家の玄関を空けると・・・
あれっ?これまたあきらかに普段着のおじいちゃんが「なんでしょう?」・・・
ありゃ?
「18時に予約したぴらですが・・・」と相方。
「19時からじゃなかったでしたっけ?」とおじいちゃん。
確かに18時に予約したんですが・・・
「まあ、お入りなさい、せっかくだから」
って、おじいちゃんが間違えたんでしょ・・・
とはいえ、気分が悪くなるような空気ではなく、なんとなく苦笑いです。
玄関で靴を脱ぎ、中に入ると、これまた普通の家。
リビングに通され、ホッと一息。
ここは、基本的にお任せのコースのみ。
2,000円から、希望に応じてアレンジしてくれるようです。
今回は初めての来訪ですので、2,000円で予約。
情報によると以前は1,500円からあったらしいですが、このすべてが高騰している昨今、仕方ないんでしょうなぁ。
が、それでもこの2,000円のコース、侮れませんでした・・・・
以下、全料理です。
あ~、ずっとなめていたい。
島らっきょ、ハンダマ、キャベツのおひたし
島らっきょのピリっ、ハンダマ(沖縄野菜)とキャベツがシャキシャキ。
沖縄風炊き込みご飯。
豚肉、しいたけ、沖縄かまぼこが入って、しっかり出汁で炊かれて、うめ~。
大根のピーナッツ和え
千切り大根をピーナッツバター(スキッピーなんですと)で和えてあります。
イナドゥムチ
沖縄の伝統料理。
豚肉、しいたけ、カステラかまぼこ(沖縄独自のかまぼこ)を甘めの白味噌で味付け。
クーブは沖縄で昆布、イリチーは炒め煮の意味。
細切りの昆布と、豚の赤身が煮含められていて、いいお味。
ゴーヤと島豆腐の煮付け
沖縄のゴーヤは本土で食べるより、ちょいと苦味が強い気もします。
今が旬のゴーヤです。
カンダバーとはカズラ芋の葉っぱ。沖縄の伝統野菜です。
火を通すと少々ぬめりが出る野菜。
沖縄の名物、ジーマミー豆腐、ジーマミーとはピーナッツのこと。
ゴマ豆腐ならぬ、ピーナッツ豆腐です。
スーパーなんかにも売ってはいますが、ここのは同じものとは思えないほど、ピーナッツの香りが芳醇。
タレも適度な甘さで、かなりうまいっす。
ターンムのディンガク
沖縄名産、田芋(ターンム)の田楽(ディンガク)。
サトイモに似た田芋を練って甘く味付けされています。
ナーベラー味噌
ナーベラーは沖縄の方言で、へちまの意味。
沖縄では、へちまは普通にスーパーで売ってる野菜です。
金時豆とかんてん、通常はこの上にカキ氷がのるのが、沖縄版ぜんざい。
あたたかいお汁粉とは違うんですねぇ。
全12品のコースでした。
沖縄県産野菜をふんだんに使った家庭料理は、ヘルシーだけど、以外にもお腹いっぱいになるボリューム。
これで、2,000円とは、驚きです。
というか、つい最近までこれを1,500円で出していたかと思うと、笑っちゃいます。
お腹にがっつり、インパクトある味ってわけでもない料理でしたが、とってもやさしい味と、沖縄独自の料理を、気のおけないお店で味わえたのは大収穫。
県外からのお客さんを連れて行くには、もってこいかもしれません。
気のやさしそうな老夫婦が営む、この店。
完全予約性で、夜11時まで営業時間としてるけど、予約を取るときは可能なら早めの時間帯にしてあげないと、大変そうでした。
まあ、その辺もご愛嬌ってことで・・・
実は、この来訪の後、2週間と空けずに、相方の友人W氏が初来沖ということで、ここにお連れしたんですが、あまりの値段の安さに驚かれていました・・・
東京から来たらそう思うとでしょうねぇ・・・
味も喜んでもらったようでなによりです。
その上、ご馳走になってしまってすんません。
次回は、もう少しごゆっくり来沖してくださいな。
まだまだ、お連れしたい店もありますので・・・
うちなー家庭料理 公庵
那覇市銘苅3-21-31
098-869-5040
12:00~15:00
18:00~23:00
不定休
完全予約制なんで、必ずお電話してから。