エンタメ右傾化論を嗤う | 独立直観 BJ24649のブログ

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 朝日新聞が「日本で小説やドラマなどの「右傾化」が進行中」などと書いているそうだ。韓国メディアも朝日新聞に同調する。

「「安倍政権で日本エンタメが右傾化!」 朝日&韓国紙「ネガキャン」に作者反論」JCASTニュース2013年6月21日
http://www.j-cast.com/2013/06/21177767.html?p=all
「  日本で小説やドラマなどの「右傾化」が進行中――そんな記事が朝日新聞に掲載され、物議を醸している。
   槍玉に挙げられたのは、百田尚樹さんの小説『永遠の0』『海賊とよばれた男』、また有川浩さんの『空飛ぶ広報室』など。韓国紙もこれを引用し、安倍政権の主張と結びつける形でセンセーショナルに報じた。一方でその代表格として挙げられた百田さんらはツイッターで不快感を表明している。
「右傾エンタメ」が増えている…本当?
「売れてるエンタメ小説 愛国心くすぐる」
「戦争素材に続々 『右傾化』の指摘」
   2013年6月18日、朝日新聞朝刊にこんな見出しが並んだ。「近頃、エンターテインメント小説に、愛国心をくすぐる作品が目立つ」と問題提起し、背景を考察するという内容だ。記事中では作家の石田衣良さんが、こうした作品を「右傾エンタメ」と評し、特攻隊員の苦悩を題材とした『永遠の0』などを例に引いて、
「(日本の)加害についても考えないといけないと思う。読者の心のあり方がゆったりと右傾化しているのでは」
と論考する。
   では、「右傾エンタメ」とは何か。記事では石田さんによる「君たちは国のために何ができるのか、と主張するエンタメ」という説明しかない。ただ挙げられたタイトルから見れば、『永遠の0』を始めとする第二次大戦を舞台とした作品、また現在ドラマ版が放映中の『空飛ぶ広報室』のような自衛隊を舞台とした作品が念頭にあるようだ。また安倍晋三首相の愛読書として知られる百田さんのノンフィクション作品『海賊とよばれた男』も、その筆頭として紹介されている。
   これにいち早く飛びついたのが、韓国だ。聯合ニュースは18日、「日本で愛国心刺激する娯楽小説人気」として要約を配信した。これを元にした記事も複数紙に掲載され、特に京郷新聞は、
「日本、安倍政権で文化も右傾化」
「右傾・愛国小説が人気独り占め」
として、安倍政権の右傾化と絡めて大きく報じた。
戦争・自衛隊が舞台なら「愛国もの」?
   もっとも朝日新聞の記事に対しては、批判も出ている。特に指摘が相次いでいるのは、内容に踏み込まず、「戦時中・自衛隊を舞台にしている」というだけで「愛国もの」とレッテルを貼っている点だ。また「右傾エンタメ」の先駆けとして福井晴敏さんの『亡国のイージス』(1999年)や『終戦のローレライ』(2002年)を挙げ、2000年代以降の日本社会の不安感と重ねてその勃興を論じているが、戦争や自衛隊を扱ったエンタメ作品がベストセラーとなったのは、高度経済成長まっただなかの1960年前後に起こった「戦記ブーム」を初め、別にここ最近に始まった話でもない。
   登場する作者からも、記事は不評だ。中でも、「右傾エンタメ」の代表格としてあげつらわれた格好の百田尚樹さんはツイッターで、
「とうとう朝日新聞がネガティブキャンペーンをやりだしたか。『永遠の0』や『海賊とよばれた男』が右傾化小説と言いたくてたまらないらしい」
「『日本人の誇りを失うな』と主張した小説は、朝日新聞には『右傾化小説』とレッテルを貼られるわけか」
「安倍首相が『海賊とよばれた男』を愛読しているというだけで、朝日新聞は作品を否定したいんだろうなあ。あーあ」
と不満を連発した。『碧空のカノン』の作者としてやはり名前が挙がった福田和代さんも、「中身を読んだ人なら記事見て吹き出すよ」とツイートしている。」

 戦争もので一番売れているのは、言わずと知れた「機動戦士ガンダム」http://www.gundam.info/)である(3000億円市場。http://p.tl/NTZj)。
 スレッガー・ロウ中尉が「悲しいけどこれ、戦争なのよね。」と言って特攻したのは名場面である(http://www.youtube.com/watch?v=RD7X07i_PtA)。これは、朝日新聞が「危険な軍国主義だ!右傾化だ!!軍靴の音がぁ!!!」と発狂するような場面である。
 では、「ガンダム」を放送したテレビ局はどこか。
 テレビ朝日系列である(名古屋テレビが制作。http://p.tl/eHMu)。
 朝日新聞は、自社と資本関係のあるテレビ朝日が戦争ものの不朽の名作を放送しているのに、他社が戦争ものを制作すると「右傾化だ!」と非難するらしい。
 朝日新聞は、自社の格納庫を見直した方がいい。ブーメランが多数混入していると思われる(http://p.tl/Z6aN)。

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※ 赤い不細工な機体に輝く(自滅)ブーメランは朝日にぴったり!
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 娯楽の業界も、ある程度現実を反映する。
 現在、日本は、民主党政権時以来、中国から尖閣諸島で挑発を仕掛けられており、安倍政権では国軍保持に向けて議論が動き出している。
 こういう現実も、娯楽の需要・供給に影響を与えるものと思われる。
 逆に、お花畑平和主義を描いた作品は、大ヒットしないだろう。目の前の現実とあまりにかけ離れているから。

 上記の記事では取り上げられていないが、「進撃の巨人」http://shingeki.net/)も軍国主義化・右傾化の象徴的作品として取り上げられることがある(http://05448081.at.webry.info/201307/article_21.html)。
 私はこの作品を3巻までしか読んでいないが、なかなか良い作品だ。藤井聡内閣官房参与も高く評価している(「【藤井聡】国土強靱化レポートPart6[桜H25/7/5]」YouTube2013年7月5日http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=8pANcAPZ3eg&t=1282)。
 「進撃の巨人」は、巨人という人外を相手にしており、戦争を描いているわけではない。戦争と言うよりは防災を描いていると言った方がよい。ところが、韓国メディアは、「進撃の巨人」が軍国主義化と右傾化を表現していると報じたそうだ。
 とはいえ、巨人は一応、人の形をしているし、また、作者の諫山創氏は、本作は「坂の上の雲」に着想を得ていると語っているらしい。したがって、主人公たちには軍隊の要素があることは肯定できる。しかし、人間を残虐に貪り食らう、考えの読めない巨人に対して、軍備を持って抵抗したからと言って、軍国主義とも右傾化とも関係がない。逆に、左翼だったら、平和を祈り、非暴力無抵抗で、巨人たちの生け贄になるのだろうか。何の解決にもならないが。進撃してくる巨人から防衛するのに、思想の左右はない。強いて言えば、あるのは、思想の上下だろう(「思想の左右 思想の上下 日銀人事」本ブログ2013年3月17日http://ameblo.jp/bj24649/entry-11486268129.html)。
 韓国の裁判所は、「ガンダムはロボット全般を表す普通名詞だ。」という判決を下し、韓国はモロに戦争を描いたガンダムには肯定的な態度だ(http://nandakorea.sakura.ne.jp/html/robot.html)。ところが戦争すら描いていない「進撃の巨人」が軍国主義化・右傾化を表現しているらしい。日本人的感覚では意味がわからない。
 とりあえず、「進撃の巨人」がパクられないよう、日本国政府としても目を光らせてほしい。アベノミクス第三の矢は成長戦略だが、知的財産の侵害を許していては、成長などできない。

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 こうなってくると、モーニング娘。の新曲「愛の軍団」も、「軍国主義だ!右傾化だ!」と火病られるかもわからんな。
 この作品は、振付けや衣装が軍隊を彷彿とさせるものになっている。「おもちゃの兵隊さん」という雰囲気がある。
 モーニング娘。自体、過去に自衛隊のポスターに起用されたこともあるし(http://www.tanteifile.com/geinou/scoop_2003/08/31_01/)、ハロープロジェクトのグループとしては、Berryz工房と℃-uteが「戦国自衛隊」という演劇を公演したこともある(http://www.helloproject.com/news/1109161800_berryz_cute.html)。
 朝日新聞や韓国の目で見ると、ハロプロは右翼分子の巣窟かもわからんなw

「モーニング娘。 『愛の軍団』(Morning Musume。["GUNDAN" of the love]) (MV)」YouTube2013年8月2日
http://www.youtube.com/watch?v=sqkgQUF5wfU

※ 娘。たちが赤いベレー帽をかぶっているが、「レッドベレー」は米陸軍空挺団がかぶっている(http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/fc/US-SoldatenNewOrleans2005.jpg)。
  黒いベレー帽は・・・、ご自分で検索して下さい。
  そういえば、SDガンダムに、レッドベレーガンダムとブラックベレーガンダムっていうのがいたなぁ(http://www.mandarake.co.jp/information/2009/09/19/12kkr03/)。

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 現在の世界で最も危険であり、平和を破壊するのは、朝日新聞が大好きだと思われる、マルクス主義(設計主義)だ。
 平和主義を標榜するサヨクこそが、平和を破壊する危険分子だ。