(中東)の考え方
<中東>の考え方 (講談社現代新書) 酒井 啓子 講談社 2010-05-19 売り上げランキング : 34689 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
祝酒井啓子さん復活ということで、岩波以外の新書は初めてかな。男酒井とも言われた大野元裕が今ではまさかの国会議員であるし、酒井さんもブレイク時に中島岳志の如く芸域を広げておけば、今頃、カツマーと対抗できていたかもしれん。相変わらず私生活のことについては全く触れることがないので、改宗しているかどうかも分からんのだが、当時23年会っていなかったというイラン人のダンナとは結局どうなったのであろうか。<中東>という概念のおかしさは指摘の通りなのだが、著者がイランからイラクに専門を移せたのも、<中東>のおかげとも言える。「極東」研究家が中国から日本へ専門を変えるということはあまりないかもしれんが、ペルシャとアラブの差異は日本と中国の差異近いものがあるか。さすがにアフガニスタンにはてを出していないが、イランがいけるならアフガンもいけるだろう。著者がまたブレイクするとしたら、イラク情勢が再び混迷を極める時だろうが、今度はイランで再登板があるかも。
★★