過去を後悔したり、将来を案ずるのではなく、「今」を精一杯生き切ることこそが大切
今回「大陽寺」での法話で最もココロに響いた教えでした。
秩父の終点駅からさらに歩いて3時間という山奥にある
大陽寺。後嵯峨天皇の第3皇子としてお生まれになった方が開山された、700年の歴史を持つ臨済宗の禅寺です。はるか昔にさかのぼる、京都との縁に驚きます。
この土日、
日経プラス1で全国ナンバーワンの宿坊に選ばれたこの
「大陽寺」の宿坊
に一泊してきました。
送迎をお願いすることもできますが、あえて山道を。クマが出ることもあるというので用心棒役?に息子をおともさせいざ、出発!
わが家の最寄駅からここまで2時間40分。本来は駅から「大陽寺入口」までバスに乗らねばならないのですが、だいぶ待つようなので歩いたほうが若干早いかも?ということで1時間車道を歩きました。
荒川の上流です。だんだん、川幅が狭く川に近くなっていきます。
大陽寺バス停を越えると、舗装はされているものの登り坂の山道へ。
おそらく秩父でも最も奥にある渓流釣り場。ここにちょうどお寺への本格的な山道への入り口があります。
この石段を上るとあとは急斜面の山道が延々と続きます。歩いても歩いても・・・
音もなく降る霧雨はまるで天然のミストのよう。リュックがなければ傘をささずに全身に浴びたいくらいでした。
霧が濃くなってきた頃、やっと山門が。ここまで駅から3時間超えるくらいだったでしょうか。バス停からなら2時間。平地を歩くのとはしんどさが違うけど、着いたと思えば疲れも吹き飛びます!
仁王像に迎えられ、中に入ります。
いかにも古びた、風格漂う本殿。こちらが宿坊も兼ねています。江戸時代に創建された建物です。
こんなお部屋。ただし我々は特別に要望して二間続きのお部屋にしてもらったので、景色の見えない別室でした。相部屋の場合もありますが、人数が揃うと同じ部屋に泊まれます。こちらの大部屋のほうが宿坊らしい雰囲気で、良いかもしれません。
まずは
写経、続いて
読経を終えてフリータイム。我々は汗びっしょりで到着したので、先にお風呂を使わせていただきました。いわゆる貸切りの露天風呂がひとつあるだけなので、譲り合ってグループごとに入らねばなりません。シャワーも外。冬はどうするのかなと思います。気持ちよいのですが、他の人のこともあり時間がかかるのでシャンプーは遠慮しました。
実は朝からほとんど食べていなかったわたし。胃の腑にしみわたるようなしみじみ美味しい精進料理は、ご住職自らが作られたもの!
ケータイも歩きだしてから30分もしてからはずっと圏外。
夕食後
法話を車座になって聞いたら、自然と眠くなり21時には就寝。
翌朝はぴったり3時に目が覚めましたが、早すぎると思い二度寝して5時半くらいに起床。7時から揃って座禅なのでそれまでにお散歩などを。
天狗のお面のあるお堂や、座禅堂などはこの階段をのぼったところに。
座禅では自らお願いし、
警策(臨済宗ではけいさく、と読みます/きょうさく)で叩いていただきました。こんな風景を眺めながらの座禅は素晴らしい体験でした。朝もやがかかった空は幽玄の世界、とあらわすにぴったり。段々晴れてきて緑も濃くはっきりと見えてきました。
読経のあといよいよ朝食。相部屋のほうにお邪魔して縁側でいただきます!
駅まで送っていただき、そこから三峰神社の予定でしたが神社行きのバスに間に合わないとのことで(1時間以上待つことになる)、またまた歩くことに。
一番きつかったのは、行きよりも急な山肌を登るように歩いて車道に出る道でした。時間にして10分くらいですが・・・引き返そうと思ったほど。
そのあとは登り坂ですが舗装された山道。行きよりもさらに高く上るため、まさに
絶景の連続です!
飲めるかどうか知りませんが・・・大丈夫でした。この上には人家もないし・・・たっぷり汲ませていただきました!でも↓のお店の方は「地元の人間は怖くて山水なんて飲めません」とのこと。あらら。
行きもでしたが、
ニホンジカにまた会えました!トンネルを二つ越えてかなり歩いて、お寺から2時間ちょっとで
三峯神社
へ到着。おなかがぺこぺこで・・・手打ち蕎麦、やまめの塩焼、こんにゃく、いもでんがく、天然氷のかき氷などいただきました。どれも美味!
茶店から少し歩いて本殿へ。このあと大雨の予兆で雲行きが怪しくなってきたので、お詣りのあとは急いで先ほどとは違う茶店へ。おなかいっぱいだけど、お蕎麦を食べ比べ。先ほどのお店のほうが好みかな?
このあと激しい雨が降り、間一髪で濡れずにバスに乗ることができました。やれやれ・・・東京でもすごい雨だったようですね。おかげで電車も都内の地下鉄も止まったり遅れたりで、帰宅予定は3時間もオーバー、エライ目にあいました笑
今回おみやげはほとんど買いませんでしたが、これはおススメ。
わたしの大好きなたまご煎餅が珍しいロール状になっていて、さらに中心に飴が入っています。なかなか見かけないお菓子です。
とりあえずざっとですが、こんな旅でした。そのうち詳しくUPできるといいのですが、いつになるやら??
秩父は7月がホタルのシーズン。良い時季ですよ♡