然花抄院で京子さんとお茶をしたとき、京みやげを頂戴しました。しばらく伺えていなかった大好きな植村義次さんの「春日乃豆」と、初めての味!亀屋友永さんの「小丸松露」。本当にありがとうございました♡あたしからは菓歩区のフロランタンを。こちらも喜んでいただけたようでよかった!

東京&京都 追求!美食道


こんなに美しい松露があったとは、とおどろきました。季節によって意匠が変わるということはないようですが、松露の概念が変わりました。スタンダードなこしあん+すり蜜衣の松露だけでなく、愛らしい桜花だったりユニークな栗だったり。中の餡はいずれも白餡なのですが、桜のほうは桜色に色づけされているのです。なんと芸の細かいことでしょう。
実は松露というお菓子には今までさほど興味がなく、あまりいただくことがありませんでした。強い甘さがありますが、これこそお抹茶にピッタリ。こうなると比較好きとしては「松露比べ」をしたくなってしまいますね。

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植村義次さんのすはまは母の大好物でしたが、わたしがこの美味しさがわかるようになったのは結構いい年になってからだったように思います。きなこを水あめで練った生地を、手びねりしてソラマメに見立てて作ってあります。水あめは金沢の名店俵屋さんのもをお使いだとか。
14代当主の義夫さんはツイッターをなさっていることを発見!
ご年配ながら以前からHPを自作するなどWEBのリテラシーも高い方でしたが、更新しやすくツイッターに移行されたのでしょうか。早速フォローさせていただきました♡

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次回はぜひとも伺い、お話させていただこうと思います。義夫さんが考案されたという押物(落雁にすはま生地で季節の花鳥風月を描かれます)、夏の意匠が楽しみです。

烏丸丸太町付近には唯一無二の京みやげを買える店が集まっています。
烏丸通を東に行けば松屋常盤さん、西に行けばこの植村義次さん、松前屋さん。その間にあったカステラとマドレーヌの松屋長崎さんも惜しまれながら、閉店したと聞いています。
また松屋常盤さんは予約制できんとんを販売されていましたが、こちらももう作るのをおやめになったとか。松風については今まで通りですが、芸術品のような繊細なあのきんとん、ことに冬の雪餅にもう二度と会うことができないとは・・・あまりにショックです。

ご家族だけで百年、数百年とのれんを守り続けることの大変さを思います。
心から、これ以上、素晴らしいお店とそこで生まれる手作りの美味がなくならんことを。