半蔵門駅は「番町」方面と「半蔵門」方面の2方向に出口が分かれています。以前わたしのオフィスがあったのが番町方面。高級マンションが立ち並び、レストランはポツポツ。高級店やこだわりの店にはアタリが多かったのですが、ふだんのランチには苦労しました。

ところが移転した新オフィスは半蔵門方面。こちらはほぼ麹町界隈となり、オフィスビルも多く飲食店もかなり揃っています。あたりを歩いて驚いたのは、広い通りを挟んで同じくらいのところに、京都の「鼓月」と大阪の「鶴屋八幡」が店を構えていたこと。いずれも独立店舗としてはこちらにしかないそうで、なぜこの地に?と不思議でした。鼓月の「千寿せんべい」が昔から好きだったので、というか京都の店がここにあることがちょっぴり嬉しかったり。
で、鶴屋八幡には今までそう縁もなかったのですが立ち寄ってみるとこれが素晴らしい!

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上品なお味の生菓子がいつでも買えるんですねぇ。で、この地に店を構えた理由がまたいい。
なんでも半蔵門は昔から水が良いことで知られていたそうで、東京のど真ん中にありながらこの鶴屋八幡では、なんと井戸水を汲み上げてお菓子作りやお茶を出すのに使っているそうなんです!

接客も大変丁寧で、お買いものの際にはいつもお茶を淹れてくださいます。2階には甘味の店があり、昼には軽食(お赤飯のセットのようなもの)もあります。実はまだこちらには伺っていないのですがそのうちおぜんざいでも、と思っています。お正月用の卵せんべいを今日は買ってきました♪

鼓月にも生菓子はあるのですが、予約しておかないと買えません。またこちらほどのこだわりもなさそうな感じでした。東京はとても広い街。魅力ある場所がたくさんあります。神楽坂もいいところでしたが、半蔵門もなかなか探りがいがありそう。東京みやげには向かないけれど、おつかいものやお家のおやつにはかなり重宝するお店です。