何の世界でもそうだと思うのですが、自分がこうなりたいとか、こんな風にしてみたいとか、憧れやお手本を見つけることってとても大切。

どんなインテリアにしたらいいのか迷ってしまう方は、このお手本探しから入ってみるのもいいかもしれません。

私がよく参考にするのは洋書。

大きな本屋さんの建築・美術というコーナーに行って延々と立ち読みをします。

大きなハードカバーの本を取り出して、両腕が痛くなるまで見続けます(笑)

場合によっては、これ!というお気に入りのものがあったら、カフェ代を数回我慢して、購入に踏み切ります。

良い本は繰り返して眺めて、その雰囲気や質感を吸収します。

日本のインテリア雑誌ももちろん目を通すのですが、テイストが流行のシンプルモダンや60年代風のテイストにかたよってしまっていて、自分の好みまで制限されそうなので、ぱらぱらめくる程度にしています。

インテリアの場合、この情報の偏りは結構、気をつけたいもの。

インテリアのように市場が未発達のマーケットでは、どうしても売れる方向に企業が商品を作りがち。

だから、街を歩いても同じようなものしか存在せず、なんとなく購入してしまうと、あとで、「なんかしっくり来ない」という気持ちになってしまいます。

洋服のように、毎シーズンデザインが変わり、その流行を気分として楽しむものなら多少の冒険は問題がないのですが、インテリアの場合は毎日の暮らしと直結しているので、失敗はできるだけ避けたいもの。

だから、多くの情報をできるだけ広くとっていったほうがベター。

知り合いの建築デザイナーさんは「最近の人はモダンな家に住みたいという人が多い。でもそれって、情報がないんだよねきっと。街にあふれているものがすべてだと思ってる。モダンは僕も大好きだけど、あの世界はデザインが研ぎ澄まされているから、究極的な良いものを使っていかないと快適な空間が出来上がらない。結構、難しいんだよね」という話をしていました。

ちょっと現実とはなれて、歴史を調べてみたり、違う文化に触れてみたり・・・・自分好みのライフスタイルを見つけるために、努力を惜しまない・・・これが快適インテリアへ近道。

今はインターネットも発達しています。ぜひ、自分の憧れやお見本をいくつも見つけてみてください。