今日は色についてのお話をしたいと思います。





以前、お話したとおり、色はインテリアの中でも4大要素「色、質感、素材、光」の一つ。





色について話し出すと、寒色系と暖色系があるとか、彩度や明度を揃えるとか・・・色々語れちゃうのですが、今日は意外に見落としがちな、色の重さについて話をしたいと思います。





皆さん、色に重さがあるのはご存知ですか?





もちろん実際に計った重さではありません。ここでいうのは見た目の重さのことです。





不思議なもの人間の脳はで、白っぽい色を軽いと感じて、黒い色や暗い色を重たいと感じます。





洋服でも春になるとパステル調の白やピンクがもてはやされ、「軽やかさ」の演出が大切になってきますよね、それとまったく同じで私達は白っぽい色を「軽い」と感じるのです。





だから、この法則は素敵なインテリアを作るには欠かせない要素。





この脳が自動的に決める色の重さにしたがって、空間を作ると、あっという間に快適な部屋ができあがちゃうからです。





たとえば簡単な例が天井の色と床の色。





家をリフォームしたり、新築したりすると、床材を決めてほしいとか、天井のクロスを決めてほしい・・などありとあらゆる判断をゆだねられます。





正直、こういうときって本当に困ります。毎日着ている洋服ならまだしも、床や天井の色を決めてくれなんて・・・・(汗)





一生のうちでも本当に数えるくらいしかない判断をしなければならないなんて・・・・





それでいて、この判断を誤ると、洋服のように簡単に着替えるわけにいかないので、なんとなく納得のいかないまま日常生活をしなければならなくなります。





そういうときに、役立つのが、この法則。





簡単に「軽い色は上、重い色は下」この法則に当てはめちゃえばいいんです。





天井は当然、軽い白で。そして、床は重い色。





以前、うかがったママリブ 代表の伊原純子さんのお宅はまったくこの法則どおりで、天井は白の漆喰、床は濃いココアブラウンでした。









こうすると、視覚的に非常に安心した空間が出来上がります。





どっしり下に重い色がきて、ズシっとした安定感が生まれます。





これは何も、天井と床だけではありません、小物の置き方にしても同じ。





最近人気のリビングには欠かせないオープンシェルフ、いわゆる飾り棚の中の小物のディスプレイにしても同じこと。





黒やブラウンといった重い色の小物は下のラックへ。





白い小物や無色のガラス製品などはできるだけ上の段へ。



こうすることで、普段見慣れた飾りだなが見違えるようにすっきりします!



以前紹介したこの写真のスタイリングを見てもらうとわかるように、上下にある水色のフレームは濃い色を下にして薄い色を上にしてますよね。









小ささなことなのですが、こうした色味の重さチェックが快適な空間作りへと繋がっていきます。


早速、試してみてください。