そして主演アダム・ドライバー
面白い、つまらないとかどーでもいいのだ。兎に角、観たいのだ
この日、親の用事で母親と大手町まで来たので(その前から市役所行ったり、あちこち、一日、親の用事に付き合わされていた)このまま帰ってしまっては、わたしの一日はなんだったの⁈ってことになるので、興味もないであろう母親と一緒に鑑賞。(あ、母親は一人では乗り物に乗れないし、帰れないのだ。だから一緒に観るしかないよね)案の定、映画の最中、ブツブツ言ってるし…
主人公が飼ってる犬のマーヴィンのことを『これ、猫かい?猫だ。いやパンダかい?パンダだ』とか、ブツブツ呟いていて、周りの人、これを読んでいたら、ごめなさい。あれ、わたしの親です
ちょこっとあらすじ
“パターソン”に住む“パターソン”という名の男の7日間の物語。
ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に芽生える詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見変わりのない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。(公式サイトより)
感想
淡々として、大きな問題も、事件も起こらないし、爆弾とか爆破もしないし、カーチェイスもない、銃撃戦とかもないし、宇宙とかも、もちろん出てこない。
普通のひとの普通の日常ってこんなもんだよね。
でも、そこには愛が満ちていて、愛情が溢れている。
ちょっとしたことがしあわせって思える、しあわせ。ホントにちょっとしたことにしあわせを見いだしている。
朝、起きた時に隣に眠る彼女を見た時、仕事前のちょっとした時間に思ったことを綴ってる時、昼ごはん食べながら愛する人を思い出しる時、一緒にご飯を食べる時、マーヴィンの散歩、散歩途中で立ち寄るバーでの一杯のビール、マスターとの会話…
なんかね、自分たちを見ているような、そんな作品です。多分、自分たちに重ね合わせながら観ていた人って、多いんぢゃないかな?と思いましたが…、どうなのな?
寝姿とか…
距離感とか…
冷えてるってわけではなく、ただベタベタしないだけで、お互いを思い合ってる。
観終わって、いろいろ考えてるいるうちに、しみじみしてきます。心地よい余韻が残る作品。
なーんとなく、ジャック・タチを思い出した。ホント、なんとなく…
良い悪い別にして、好き嫌いが別れそうな作品かな?
そして最後の最後に永瀬正敏が出てくる。
永瀬正敏が『ミステリー・トレイン』以来、約30年ぶりにジャームッシュ監督作に参加‼︎というのも本作の売りのひとつだったと思うんですが、実際、わたしも、ココに惹かれましたが…
でも、永瀬正敏の必要性をあまり感じられませんでした。
唐突で、えーっって感じで、なんかコントみたいだったし
【70点】
2017.9.26 ヒューマントラスト有楽町