昨日、NEOの1号案件としてユビキタスさんが上場されました。2号案件も既にウェブマネーさんに決まっており、当面は月一ペース位で上場が続くのではないかと思われます。

ところでこのNEO、マイルストーン開示や技術評価を行なう事でⅡの部を不要にし、赤字のベンチャー企業にも資金調達の道を開こうとしているとのことでした。しかし当局の指導からなのか、主幹事証券会社が慎重なのか定かではありませんが、1号案件と2号案件ともに既に黒字企業で技術評価は行なわれていません。

そもそもこの技術評価も

(その技術って本当にあり得るのか否か?)

という判断だそうです。失礼を承知で書くと既存市場だってその程度のデューデリジェンスだってやっているはずですし、却ってきちんとデューデリジェンスができない投資家を徒に煽るだけではないかと心配です。
いや、
Ⅱの部を省けるという点をクローズアップすると、一般の投資家に向けた施策ではなく、寧ろ上場しようとする企業向けの施策なのかも、とつい穿って見てしまいます。

もちろんベンチャー投資の初心に帰ろう!という趣旨には大いに賛同したいと思います。とは言え、趣旨をきちんと理解した投資家がそれなりの数が出てこないと資金調達市場としては機能しないのではないでしょうか?

引き続き動向を見守りつつ、当社も力を蓄えて行こうと思います。