現在、業界人であれば大体の人が知っているであろう、「American Heart Association 'S Scientific Sessions 2007 」が開催されています。通称、AHAと呼ばれるこの学会には例年、日本からの参加者も多く、循環器系の疾患を診るお医者さんがこの時期で休診と言えば、この学会に出ているケースが殆どじゃないかと思います。

そんな訳で今週は偉い先生が殆どもぬけの殻という状態です。何人かの教授・准教にお願いしていたデータの取りまとめは週明けまで期待できそうにありません。

そう言えばAHAには個人的に思い出があります。今をさかのぼる事3~5年ほど前でしょうか?某大学と共同でデータ取りをしている最中にAHAが開催された事がありました。もちろん日程的には学会の方が先に開催日が決まっているのですが、担当のお医者さんも医局の世話役として行かない訳には行かない。然は然りながら諸事情あって年内にはデータを関係省庁に出さなければならないし、という状況でした。
結局、筆者も当社のAHA参加組の人と出張を交代し、AHAの会場まで先生を追いかけて、会場のスタバで手元にあるデータの解析をしてもらった、なんて思い出があります。

今思えば、大学の先生にひどい事をさせたな、と思いますし、件の先生からも

「アメリカまで追いかけて来るんだもん。これなら手塚治の方がまだ幸せだよ…」

と未だにブツブツ言われたりします。もっともタダこき使ったわけではなく、夜はきちんと地元でNo.1レストランにご招待させていただきましたし、

「旨い旨い」

と高いワインも1人で2本も空けてご機嫌だったのだから、本音としては文句ないはずです。寧ろ会社で経費として認められず、自腹を切ったのだからこっちが愚痴の一つも言いたいくらいです。

でももうアメリカまで追いかけて仕事をさせるのは、流石にご免こうむりたいので今週は大人しく先生方の帰国を待つとします。