仕事の準備 (日本語原稿編) | 日英バイリンガルアナウンサー 藤村由紀子 

日英バイリンガルアナウンサー 藤村由紀子 

バイリンガルMC・日英司会・日本語&英語ナレーション・レセプション通訳

突然ですが・・・



わかめ  クマ  秋田犬



これ どう読みますか?







日本語の原稿を頂くお仕事のとき


まず 最初にするのが 原稿内容の理解。


分からない単語(意味・読み方)があれば 広辞苑 などで調べます。





ゲスト・ご来賓の方などのお名前が原稿に出てくる場合は、


その読み方や 肩書き・経歴に間違いがないかチェック。


万が一間違っていたりすると ものすご~く失礼にあたるので 入念に。



 


そして、必ず開くのが 「日本語発音アクセント辞典」


これは様々な単語のアクセントが書かれているもので


アナウンサーなら誰でも持っているはず。


少しでも自分のなかで あれっ?と思った単語は


アクセント辞典をひかずにはいられません(笑)





ニュースなどで地名が出てくる場合には


「全国地名よみがな辞典」のお世話にもなります。



八幡 といっても 場所によって 「はちまん」 だったり 「やわた」 だったり


大和町 といっても 場所によって 


「たいわちょう」 だったり 「やまとまち」だったり・・・




団体名に「日本」が出てきた時も 要注意。


日本○○株式会社  ○○日本協会 など 


正式名称が 「にほん」のところも 「にっぽん」のところも。



日本語って難しいですね~。






次に、実際に声に出して読んで、どこで息継ぎをしたら自然か


文章と文章の間(ま)はどのくらいがいいか


スピードはどれくらいか


声の表情(高低・明るさ・雰囲気など)はどれがベストか


考えて 色ペンで書きこんでいきます。




堅苦しい会議、華やかなパーティー、映画紹介のナレーション


お寺や神社のナレーション、元気なCM,ニュース などなど


原稿によって 使う声の表情もさまざま。




そして・・・


普段はもちろん マイクカラオケ の前に立つ前には


何があっても必ず行う 発声練習&滑舌練習。




こうやって書くとなんだか 色々な準備がある感じがしますが


原稿を書いた方のイメージを 


どうしたら聞いている方にちゃんと伝えられるかを考える


楽しい時間でもあるんです♪






ちなみに・・・  冒頭の3つの単語


アクセント辞典によれば  


海草のわかめ は  「か」の音が高くなるアクセントが


1番目に書いてあり (「わ」が高くなる読み方も 間違いではありません)


くま は 「ま」の音が高く、 


そして  秋田犬 は 正式には  「あきたいぬ」 と読みます。




正直、初めて知ったときは かなりの衝撃でした。


だって 「くまのプーさん」・・・・ 


なんだか アクセント1つで プーさんのイメージまで 


変わっちゃう感じですかお