ちょっとした驚き〜「大昔」のトレック・マドン! | 自転車で糖尿病を克服した!

ちょっとした驚き〜「大昔」のトレック・マドン!

自転車で糖尿病を克服した!-Trek Madon SL 5.9 2005
▲のどか~な田園風景の中でたたずむとあるロードバイク。実は東京都内での撮影。今回はこのロードバイクがテーマとなる。

前回、前々回の記事で登場した「で、Bernardi」いや、「デ・ベルナルディ」というクロモリ・ロードバイク、ブルーの塗装も美しい、スリムでなかなかキュートないいヤツだったのだが、ひとつだけ、ちょっとした欠点があった。

何だと思うだろうか?

この“プライベート”ブログで隠し立てをしてもしようがないので、真っ正直に書くが、実はこの「で、Bernardi」号、遅かったのだ。いや、朝起きるのが遅いと言っているのではない、走りが遅かったのだ!

いや、もちろんペダルを漕ぐのは私自身だから、「遅いのはオマエじゃないか?」という指摘もあり得なくはないが、だが実際問題それは全然違う。今回のケースでは全くの的外れだ。

なぜなら、同じエンジンを搭載した「方式六号」こと「システムシックス」の場合には、同じ力で走っていてもビュンビュン走る。少なくとも体感的には2割くらい速く走れる感じがするのだ。(ま、実際には「2割」というのはオーバーだけど)

特に上り坂での差が大きかった気がする。ひとつ例を挙げれば、システムシックスで普通に21km/h~22km/hくらいで登れていた坂が、デ・ベルナルディ号では19km/hくらいに落ちてしまうくらいの感じ。

仮にコンディションや風向きなどの違いがあったとしても、毎回決まってそんな感じだったから、少なくとも、思ったようなペースで坂を登れなかったことは確かだった。

なぜそんなにも大きな違いが出てしまったのかは、今後の「連邦自転車研究所」での研究に委ねるとするが、とりあえずのノロさ対応策として、私が採った方法は…もっとも手っ取り早い“フレーム交換”だったというわけ。

で、ここからが本題。

上記のような前提のもと、私はebayを物色していたわけだが、ふと目にとまったのは2004年、2005年にツールドフランスで大活躍したUSポスタル、ディスカバリー・チャンネル使用バイク、2005年モデルのトレック・マドンSL5.9というカーボンフレームだった。

このフレーム、当時のトレックのハイエンド・カーボン・フレームで、もちろんご存知のようにランス・アームストロングとチームメイトが6連覇目、7連覇目で使用したのもおそらくコイツだったはず。

(おっと、ランス・アームストロングの7連覇剥奪というドーピングスキャンダルについてはもちろん知っているけれど、それはこのブログでは特には触れないでおこうと思う。だって真実なんてもはや誰にもわからないんだし。自分はタイミング的になんか変だな~と思うけど。)

というワケで、程度はまあまあのこのフレーム、街乗り用と考えればまさに打ってつけかなと思い、早速bid bid bid…入札してみたという次第。

で、思ったより安く落札!!!

ということで、あっという間にパーツ移植をして完成したのが以下の写真!

自転車で糖尿病を克服した!-トレックマドンSL5.9

コイツはあくまで街乗り用(通勤用)だから、ペダルはクランクブラザーズのMTB用が付いているし、コンポももちろんデュラエースではない。ハンドルもシートポストもアルミ。サドルなんか(この写真では白が飛んでしまってわからないが)かなり使用感バリバリだ。

だが、コイツ、いやこのマドンSL5.9、なかなか良く走るのだ!

完全に予想以上。コンポはクロモリの「デ・ベルナルディ」と同一だが、“伝説のハイエンドカーボンフレーム”という“ドーピング剤”を得て、走りは完全に別人となった。

このフレーム、最新のハイエンドフルカーボンほどではないが、なかなかの軽量。重量的には、持った感じ、システムシックスとほぼ同じくらいになった。(たぶん8kg未満と思うけど)

懸案だった上りの坂道が軽くなった。そしてなんだか乗り味が自然。加速しようと思えばギュン!と進むし、オマケに下りでも安定感がかなり増した。

なんてこった!

コイツいけるじゃん!

というのが最初の感想。

欠点は…

今のところほぼ見当たらないよ。

ま、あまりキレイでないところが欠点と言えば欠点。

でも駐輪場にも置いたりもしてるから、あまりキレイ過ぎても心配だし、さすがに2005年式だとピカピカ感はもう全然ないから、まさに街乗り用“スーパーロードバイク”に打ってつけ。

長い間私が追い求め続けてきた“ガンガン乗れてどこにでも駐輪できる理想の高性能ロードバイク”がこんなカタチで手に入るなんて!

ま、今回の話はオチはないが、めでたしめでたし…ということで一件落着!

良いお年を!

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