ちょっと番狂わせ!自転車組み立てぼうけんの書がもう…
私は今困っている。
いやぁ、こんなはずじゃなかった…。
いくらなんでもこれでは困る。
これじゃ、あまりにも……そう、あまりにも予想と違い過ぎる!
全くの計算違い……
そんな解釈も成り立つかもしれない。
むむむ…どうしたものか。
今この状況をどう伝えて良いのか…
まぁある意味途方に暮れている状態と呼んでも良いかもしれない。
私は正直、こうなるとは思っていなかった。
もっと、そう、もっと何かこう…
なんていうか、違う何か、心を大きく揺さぶるというか…
もっとドラマチック…というか…。
そんな展開を予想していたのに。
いや、ただ単に、私が期待し過ぎていたのかもしれない…
がっかり?
い、いやそんなんじゃない…。
がっかりなど全くしていない。
それどころかむしろ逆の感情が……
だが、別の側面から見ると、それは全く困った状況と同じこととなる。
さて、どうしよう。
この状況をいかに打開すべきか…。
なんだかじれったい。
そう、非常にじれったい…。
そう思っているのは、おそらく私だけではないだろう。
なぜなら、今回のブログ記事、実はここまで全く何も伝えていないからだ。
せっかくの「自転車組み立てぼうけんの書」なのに。何も書かないで良いわけがない。
ちょっと迷う。
「ぼうけんの書」はまだはじまったばかりなのに、このタイミングでこれを見せてしまって良いものかどうか…。
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(約15分経過)
どうやら彼はやっと決心が付いたようだ。
bikesことB夫は、アメブロと呼ばれるブログの画像アップロードボタンを押す。
ファイルを選ぶ。
「そうだな…これがいいかな」
画像ファイルがアップロードされる。
“これを使う”ボタンを押すとそれがブログのページに表示されることとなる。
そして表示されたのが、そう、この画像だ。
実は約4日ほど前にあっさり完成してしまった「方式六」ことキャノンデール・システムシックス!
「もっとドラマがある…と期待していたのに!!!」彼は呻く。
「もっと波瀾万丈の、読み応えのある、もっと面白いブログ記事になるはずだったのに!」
「これじゃ期待していたような記事が書けないじゃないか!」
だがシステムシックスの組み立てが無事に終わってしまったという事実は事実。
ロードバイク組み立てという名の「ぼうけん」はあっさりクリアされたのだ!
というわけで、今日以降の「自転車組み立てぼうけんの書」はすべて“回顧録”というかたちとなる。
レベルの上がり方はまだまだ不十分かもしれない。
だが、魔王バラモス(?)を見事討ち取ったことも事実なり!
ちょっと予想よりスムーズに進行してしまったことが完全なる誤算だが、ひとつのドラマがここに完結した
ことになる。
「だがちょっと待てよ。」
「“自転車組み立てぼうけんの書”は、実は本当の“冒険”の序章にしか過ぎないのでは?」
どうやら彼はやっと気づいたようだ。
本当の“ぼうけん”は実はここからスタートすることを!
愛馬「方式六」の本当の“ぼうけん”の幕が今開いたのだ!
「困ることなど何ひとつない!」
そう気づいたB夫は、システムシックスに装備されたリクイガスカラーのフィジーク・アリオネ・サドルを撫でながら、ふと窓の外を見る。
そう、彼の瞳は間違いなく未来を見つめていた。
自転車組み立てぼうけんの書 ~完~
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「お疲れ!」
「お疲れっス!」
「いやぁ予想外に早く終わりましたね。視聴率が低かったんすかね。」
「いや、アクセス数で言うと別に低くなってたわけじゃないらしいから、まぁ諸般の事情ということでしょうがないんじゃないの。」
「それにしても意外にドラマチックにならなかったっスね。エンディングなんかチープ感バリバリだし…」
「いや、でもクランク取り付けのところなんか、結構ピンチだったじゃない。」
「そうっスけど、それだけっスよ。普通もっと大きなピンチを期待しますよ。たぶん。」
「あとなんか言ってなかったっけ?」
「あ、そうそう、バレルアジャスターかなんか組み込み忘れたっていう話聞いてます?」
「いや。でもそんな話じゃあんまりドラマにならないからね。」
「あ、そういえばブレーキの“重大な問題発覚”の話だって、まだ掲載してないんじゃないっスか?」
「あ、そうだよね。」
「あれ、なんだか噂によるとB夫さんが取り寄せたスラムのブレーキがもろにリコール品だったらしいっスよ。なんだか製造番号がリコール品の番号に該当するって、そんな風に騒いでませんでしたっけ?」
「あ、あれね、そういえばその後どうなったか聞いてないよね。」
「ちょっと確認取んなきゃまずくないっスか?」
「欠陥ブレーキ付きのロードに乗ってたりなんかしたら笑い事じゃ済まないからね、確かに。」
「オレ、今ちょっと電話してみます。B夫さんに。」
プルル…プルル…
「もう寝ちゃったのかなぁ…、B夫さん出ないっスよ。」
「じゃぁ、まぁ留守電入れとけば。起きたらすぐに電話くれって。」
「あ、あ、もしもし、あのぉB夫さんですか? ごめんなさい。寝てました?」
「いや、実は例のブレーキのことなんですが…え? あ、はい。えぇ。そうっスよね。」
「あ、はい、わかりました。そうしときます。じゃぁ、失礼します。」
「なんだって?」
「そのことを説明してると長くなるから、今日のところはとりあえず、他の画像でも載せてスペース埋めておいて…ということみたいっス。なんだか眠そうでした。」
「あ、そうか。じゃあブレーキの件は次回に掲載することにしよう。」
「次回って、あるんスか?」
「いちおう回数分は記事予約してるからね。あるよ。」
「了解っス。B夫さんから詳しく取材しときます。」
「お、もう朝の3時半じゃん。B夫さんも眠いわけだ。じゃあ残りの画像だけ載せて、そろそろ帰ろ。いくらなんでも2日連続徹夜じゃキツいだろ。」
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というわけで、「方式六」の他の写真を何枚か。
そしてこれが注目度の高いSramダブルタップレバー。快調ではあるが、シマノとは違ういくつかのポイントがやはりある。これは近日中に詳しくインプレする予定。
非常にのどかなある日の午後。実はなにげにサイクリング日和。初ライドには最高の日。
というわけで、次回はDとADの会話のように「ブレーキの重大な問題点」のお話と「ぼうけんの書・回顧録」。
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