人生にスパイスを! バンク走行を10倍楽しむために…
今日のブログ記事は、やっとバンクの話だ。
数週間ほど前、私は中年オトコさんの指南のもと、サイクリスト3名(taka-cさん、bugaluさん、goshiさん)とともにバンク走行を行った。
実際問題、バンクというのはかなり異空間だ。
三井住友バンクや三菱東京UFJバンクなどとはもちろん全く違う。(あれっ?バンク違い、失礼!)
いやいや、そんなことじゃない。
私たちは川崎競輪場のバンクを走行したわけだが、当然のことながら一般交通のない閉鎖コースなわけで、実は非常に走りやすい。
最初はバンクの急傾斜にちょっと戸惑うが、慣れてしまえば、信号もないし、歩行者や右側通行のママチャリもいない…ということで、走りに集中できるという意味合いで、トレーニング場所としてはまさに理想的とさえ言える場所かもしれない。
このバンク走行、一定スピードでずーっと走り続けているだけでも、結構なトレーニングにはなるし(冷静に自分のライディングを観察できる!)、ある意味とっても面白いのだが、実はその中でもスペシャル走行パターンとして、「山おろし」というのがある。(大根おろしとは随分違う。もちろん山芋おろしとも違う…念のため)
この山おろし、食べるとかなりおいしい…あ、違った。やってみるとかなり面白い。
何度か「ジェットコースター」という呼び名だけはこのブログで書いたが、感覚としてはまさにそんな感じだ。
簡単に説明しよう。
この1周400メートルほどの周回路のコーナー部分はかなり急傾斜の“バンク”になっている。(バンクのくせにATMなどは設置不可能なほどの急傾斜だ。……しつこいって!)
写真で見てみるとこんな感じになっている。
で、この傾斜路のなるべく上の方を通ると、直線部分との“標高差”がかなり出ることになる。
バンクから直線に移るときに、この標高差を利用して一気にショート・ダウンヒル状態で加速をかけていく…この行為のことを「山おろし」と呼ぶのだ。
加速をもっと付けたい場合にはアウトからできるだけインを狙っていく。
つまりクルマのレースの概念で言うとアウト→イン→アウトでアウトにそのままふくらんだ状態で直線部分に抜けていくのだが、この自転車の山おろしで言うと、アウト→アウト→アウト→直線に入りかけたところでインという具合になる。
ここではかなりスピードが乗る。
実際に、私が走行したときの最高速度は47~48km/hほどだったと思うが(サイコンにて確認)、これはこの山おろしで記録したもの。もちろん全開スプリントをやっての47km/hではないから、私レベルのライダーだったとしても、もし本気でこれをやったら結構なスピードになるはずだ。
このスペクタクルな山おろしを擬音で表現するとこんな感じになる。
「シャシャシャシャシャ~、ヒュ~~~~ン、ゴ~~~~、シャシャ~~シャ…」
おそらくこの雰囲気を臨場感たっぷりによく感じてもらえたことと思う。(私は擬音での表現に自信があるのだ。)
え? よくわからない…。
それは困った。そうだなぁ…なんて言うか…、まぁ、自転車に乗っているくせに一瞬ジェットコースターに乗ってるのと勘違いするような感じ…と言った方がわかってもらえるだろうか…。
というワケでこれは結構面白いのだ。1周に2回の“お楽しみタイム”がある…といったような感覚だ。
で、これがダウンヒルに相当するとするならば、普通の概念で言うとアップヒル、つまり登りがなければならない。下りの快感を味わうには登りの苦しみがなければいけない…という自転車乗りの共通の概念だ。(自転車乗りがMになってしまう大きな誘因とも言える。)
だが、このバンク走行に関する限り、登りの苦しみというのはあまり感じない。
勢いでそのまま次のコーナーのバンクには結構登れてしまうのだ。
だから言ってみると、投資額に比べてリターンの方が大きい感覚だ。(普通の峠ではおそらく逆だろう。リターンに比べて投資額が大きすぎるとは思わないかい? 特に重量級の場合には……)
ただ、ちょっとしたスリル感はある。バンクの最上部を走るということは、前の人にピッタリとくっついたまま、最上部にある金網ギリギリを走ることになる。(前回の走行では金網の向こうの観客席にはお客さんがパラパラといた。)
これにはちょっとした集中力が必要だ。こんな場所で万が一下手な接触を起こしたりなどしたら、バンクから転げ落ちるかもしれない…というような恐怖感がないわけではない。
だが、“恐怖感”はときとして“楽しみのスパイス”になる。この「山おろし」もそういったケースのひとつかもしれない。
スリリングでダイナミック! それでいてアナログでフィジカルだ! (意味不明っぽい表現!)
これはパソコンゲームではなくリアルワールドでのダイナミックな出来事だ!
まさか、自転車に乗ることで、こんな感覚を味わえるとは2年前には(いや2ヶ月前でも)思いもしなかった!
これは自転車にハマる要素が確実にひとつ増えてしまったことになる。
場合によっては、「自転車何台でも欲しい症候群」や「自転車改造したい症候群」だけでなく、「自転車でもっとアブナイ場所を走りたい症候群」などというやっかいな病気に冒される可能性すらある。
また、このバンク走行で何名かがすでに「今持ってる自転車の他にピストも欲しい病」にかかってしまった…という噂も耳にする。(ただ、この病気は比較的安価に治療できるということらしい。)
あぁ…げに恐ろしきは自転車の魔力なり…。
ママチャリしか知らない人は、この“壮大で魅力的な自転車ワールド”のほんのごく一部に触れたに過ぎない。なんというもったいないこと!(それは、冷凍シュウマイを食べただけで中華料理のすべてを知ったと勘違いしてるのと同じようなものか!)
ロードバイクとは人生のスパイスなり!
私がこのバンク走行で得たものは“山おろし”という名の新しいスパイスだったのかもしれない!
--+---+---+---+--
バンク走行の機会をくださった中年オトコさん 、ありがとうございました! そしてこのスリリングなイベントを一緒に体験してくれたtaka-cさん 、bugaluさん 、goshiさん 、ありがとうございました!
次回は…今のところ全く未定! さぁ何にしようかな?
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数週間ほど前、私は中年オトコさんの指南のもと、サイクリスト3名(taka-cさん、bugaluさん、goshiさん)とともにバンク走行を行った。
実際問題、バンクというのはかなり異空間だ。
三井住友バンクや三菱東京UFJバンクなどとはもちろん全く違う。(あれっ?バンク違い、失礼!)
いやいや、そんなことじゃない。
私たちは川崎競輪場のバンクを走行したわけだが、当然のことながら一般交通のない閉鎖コースなわけで、実は非常に走りやすい。
最初はバンクの急傾斜にちょっと戸惑うが、慣れてしまえば、信号もないし、歩行者や右側通行のママチャリもいない…ということで、走りに集中できるという意味合いで、トレーニング場所としてはまさに理想的とさえ言える場所かもしれない。
このバンク走行、一定スピードでずーっと走り続けているだけでも、結構なトレーニングにはなるし(冷静に自分のライディングを観察できる!)、ある意味とっても面白いのだが、実はその中でもスペシャル走行パターンとして、「山おろし」というのがある。(大根おろしとは随分違う。もちろん山芋おろしとも違う…念のため)
この山おろし、食べるとかなりおいしい…あ、違った。やってみるとかなり面白い。
何度か「ジェットコースター」という呼び名だけはこのブログで書いたが、感覚としてはまさにそんな感じだ。
簡単に説明しよう。
この1周400メートルほどの周回路のコーナー部分はかなり急傾斜の“バンク”になっている。(バンクのくせにATMなどは設置不可能なほどの急傾斜だ。……しつこいって!)
写真で見てみるとこんな感じになっている。
で、この傾斜路のなるべく上の方を通ると、直線部分との“標高差”がかなり出ることになる。
バンクから直線に移るときに、この標高差を利用して一気にショート・ダウンヒル状態で加速をかけていく…この行為のことを「山おろし」と呼ぶのだ。
加速をもっと付けたい場合にはアウトからできるだけインを狙っていく。
つまりクルマのレースの概念で言うとアウト→イン→アウトでアウトにそのままふくらんだ状態で直線部分に抜けていくのだが、この自転車の山おろしで言うと、アウト→アウト→アウト→直線に入りかけたところでインという具合になる。
ここではかなりスピードが乗る。
実際に、私が走行したときの最高速度は47~48km/hほどだったと思うが(サイコンにて確認)、これはこの山おろしで記録したもの。もちろん全開スプリントをやっての47km/hではないから、私レベルのライダーだったとしても、もし本気でこれをやったら結構なスピードになるはずだ。
このスペクタクルな山おろしを擬音で表現するとこんな感じになる。
「シャシャシャシャシャ~、ヒュ~~~~ン、ゴ~~~~、シャシャ~~シャ…」
おそらくこの雰囲気を臨場感たっぷりによく感じてもらえたことと思う。(私は擬音での表現に自信があるのだ。)
え? よくわからない…。
それは困った。そうだなぁ…なんて言うか…、まぁ、自転車に乗っているくせに一瞬ジェットコースターに乗ってるのと勘違いするような感じ…と言った方がわかってもらえるだろうか…。
というワケでこれは結構面白いのだ。1周に2回の“お楽しみタイム”がある…といったような感覚だ。
で、これがダウンヒルに相当するとするならば、普通の概念で言うとアップヒル、つまり登りがなければならない。下りの快感を味わうには登りの苦しみがなければいけない…という自転車乗りの共通の概念だ。(自転車乗りがMになってしまう大きな誘因とも言える。)
だが、このバンク走行に関する限り、登りの苦しみというのはあまり感じない。
勢いでそのまま次のコーナーのバンクには結構登れてしまうのだ。
だから言ってみると、投資額に比べてリターンの方が大きい感覚だ。(普通の峠ではおそらく逆だろう。リターンに比べて投資額が大きすぎるとは思わないかい? 特に重量級の場合には……)
ただ、ちょっとしたスリル感はある。バンクの最上部を走るということは、前の人にピッタリとくっついたまま、最上部にある金網ギリギリを走ることになる。(前回の走行では金網の向こうの観客席にはお客さんがパラパラといた。)
これにはちょっとした集中力が必要だ。こんな場所で万が一下手な接触を起こしたりなどしたら、バンクから転げ落ちるかもしれない…というような恐怖感がないわけではない。
だが、“恐怖感”はときとして“楽しみのスパイス”になる。この「山おろし」もそういったケースのひとつかもしれない。
スリリングでダイナミック! それでいてアナログでフィジカルだ! (意味不明っぽい表現!)
これはパソコンゲームではなくリアルワールドでのダイナミックな出来事だ!
まさか、自転車に乗ることで、こんな感覚を味わえるとは2年前には(いや2ヶ月前でも)思いもしなかった!
これは自転車にハマる要素が確実にひとつ増えてしまったことになる。
場合によっては、「自転車何台でも欲しい症候群」や「自転車改造したい症候群」だけでなく、「自転車でもっとアブナイ場所を走りたい症候群」などというやっかいな病気に冒される可能性すらある。
また、このバンク走行で何名かがすでに「今持ってる自転車の他にピストも欲しい病」にかかってしまった…という噂も耳にする。(ただ、この病気は比較的安価に治療できるということらしい。)
あぁ…げに恐ろしきは自転車の魔力なり…。
ママチャリしか知らない人は、この“壮大で魅力的な自転車ワールド”のほんのごく一部に触れたに過ぎない。なんというもったいないこと!(それは、冷凍シュウマイを食べただけで中華料理のすべてを知ったと勘違いしてるのと同じようなものか!)
ロードバイクとは人生のスパイスなり!
私がこのバンク走行で得たものは“山おろし”という名の新しいスパイスだったのかもしれない!
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バンク走行の機会をくださった中年オトコさん 、ありがとうございました! そしてこのスリリングなイベントを一緒に体験してくれたtaka-cさん 、bugaluさん 、goshiさん 、ありがとうございました!
次回は…今のところ全く未定! さぁ何にしようかな?
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