クロスバイク改造!Giant Escape R3 最速化計画【実行編】
夕日を受けて輝く「YFK1号」ことジャイアントEscape R3(夕日でなくライトの間違い)。この後エースの座はピナレロ君に譲ることになるのだが、今でもセットアッパーとして貴重な存在。酷使にもめげず立派に努めを果たしている。2007年7月時点で6,000キロ走破。“地肩が強いクロスバイク”~そんな感じだ。
例の“ロードバイクにちぎられた”事件
の後、装着した新しいパーツ群。肝心のホイールなどはいまだにグレードアップされていないことが少々気になるが、それでもこの糖尿病克服マシーンの戦闘力を大きく高めることになった。
さて、話は2006年の春に遡る。
私はGiant OCR2の後塵を拝した心の痛手を癒す間もなく、サイクルベースあ○ひに向かい、ビンディングペダルを購入することとなった。
職場の同僚にロードバイクにかつて乗っていた人がいた。ビンディングペダルを装着するとどのくらい違うのか?という私の質問に対し、
「まぁ、10パーセントくらいはパワーアップするでしょ。ちょっとでも速く走りたいならつけるっきゃないでしょうね。」
(後に判明するのだが、ビンディングありとなしではパワーの差は10パーセントどころではない。本当に効率的なペダリングになると30~40%も違うらしい。)
という回答。もちろん私は一切迷うことなく、努力しなくてもパワーアップしてしまう、その魔法のペダルを購入することとなった。
巷で良く聞く話では、ビンディング初心者の場合、「立ちゴケ」という恐怖が付いてまわるらしい。
そのロードバイクの先輩も何度か経験あるとのこと。非常に恥ずかしい思いをするらしい。
(事実、私の妻もその後ビンディングによる「立ちゴケ」の犠牲になってしまい、それがトラウマとなり、いまだにビンディングペダル付きのロードバイクに乗れないでいる。)
ただ、「らしい」と書いたのは、私の場合は違ったからだ。これは自慢だが、私は今にいたるまで、立ちゴケしたことがない。やはりスポーツ万能ならではの天性のバランス感覚というのだろうか…。親からもらった才能とでも言うのだろうか、どうして人々は立ちゴケしてしまうのか理解できない程だ。ビンディングペダルはただ捻れば簡単に外れるようにできているのだ。何も難しいことはない。
(※この文章には一部事実と異なる表現があることをお詫びいたします。本人は「スポーツ万能」と言っていますが、検証した結果、この表現は不適切であるとの結論に達しました。)
ビンディング装着の効果は?
装着したのはシマノのSPD。一般的にマウンテンバイク用と言われているものだ。ロード用よりクリートが小さいので、普通のスニーカーと見た目もあまり変わらず、普段歩きやすい。実用上はとても優れた方式だ。
最初は微妙だった。
そして、その効果だが、これ、最初は正直言って微妙だった。確かにパワーアップしているような気もするが、「うわっ、これ違う!これならあのロードバイクにも勝てる!」という感じではなかったのだ。確かに10%と言われればそんな程度かも…。という感じだった。ただ、その印象はペダリングが良くなってくるに従って大きく違ってくることになる。
だが、後にすごいパワーアップ効果があると気づいた。
つまりこういうことだ。これはペダリングスキルの問題だ。その当時の私はあくまで“踏み込むだけのペダリング”をしていたのだ。だからそれほど効果が実感できなかった。
だが、その後の厳しい修行により、ハムストリングやお尻の筋肉を動員するような回すペダリングがある程度できるようになってくると、ビンディングの効果は歴然となる。(筋肉痛の場所によりどこの筋肉を使っているかわかるのだ。最初の頃は痛くなるのは太ももばかりだった!)今ではもうビンディングは手放せない、そんな感じだ。
だから、その後電動ママチャリにリベンジ を果たすときも、246でトレックのロードバイクに劇的逆転勝利を収めたときも(そのうち書くかも)、ピチピチジャージのコルナゴと激戦の末、勝利に等しいドローになったときも、このペダルは大いに役立ってくれたのである。今ではビンディングペダルだけは毎日きれいに磨き、感謝の祈りを欠かしたことはない。それほど大切なパワーアップ・ツールであった。
そして、間もなく私はマウンテンバイクを一台購入することになる。“なんちゃって”ではない本当のマウンテンバイクを知りたくなったというのもある。本物はやはり軽快感が違った。それに関しては次回!
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