今、ホノルル空港で、

ウクレレの音色を聞きながら、

最後のハワイの風を感じながら、この記事を書いている。

今の心境だけは、日本に着く前に書いておきたいと思ったから。


ハワイの魅力は何かと聞かれたら、

それはこの風だと答えるだろう。

その位、気持ちいい風が吹いている。



さて、日本帰国を目前にして、

旅の途中では、「一年なんて短い」と感じ、

「終わりが見えてきたら、さぞかし寂しいだろう」と思っていたのだけど、

今自分の胸に問うてみると、

意外にも「帰りたくない」という気持ちや、

旅が終わる寂しさというものはない。


何かが終わるというよりは、

日本で何かが始まる、そんな気持ち。

日本に帰ることすら、前に進むことのような気がしてしまう。

だから、日本が楽しみだ。



旅をしていて、

電気も水も衛生面も不十分という環境があって、

それでも順応したり、我慢ができたのは、

そこに永遠にいるわけではなく、私たちには帰る場所があったからなのではないかと思う。

いつかは日本に帰るのだと。

違う場所に出てみると、何が自分を支えてくれているかがよく分かる。



でも、私たちが帰る日本は、私たちが旅立った時の日本とは違う。

それが帰国にあたり、胸を痛めるトゲでもあるんだけど、

目に見える変化も、目に見えない変化も、

恐れることなく受け止めよう。

変わらないものがあると信じて。



昨日の夜、だんなが、

「楽しかった。来てよかった。」と言っていた。

この言葉が聞けて良かったと心底思う。

旅は終わるけれど、この人がいるという生活は変わらないんだと思うと、

何も変わらないんだなと思う。

彼は今、買ったばかりのウクレレに夢中になっている。


一年経っても、方向音痴が直らなかったよめに、

「また中国からやり直すか。鍛え直しだ。」というだんな

本気にしてみようと思う。


一年間、四六時中一緒にいてどうだったか。

旅仲間のきのぴーずのきりんさんのセリフを借りれば、

「2人の時は1人のようなもん。」

全くもって、同感である。


何かが変わったかと問われれば、

変わったような気もするし、何も変わっていないような気もする。

変化というのは、自分では分かりにくくなっているらしい。

ただ、一つ言えることは、自分のこともダンナのことも、

前より知った。

良いところもダメなところも。

自分を知るということは、自分の内面を深く掘り下げることだけではなく、

誰かとコミュニケーションをしてこそ、見えることがあるんだと気付いた。


11か月の節目日記を書いていなかったが、

その時に思っていたことを少し。

今はより確信に変わっている。

夫婦生活というのは、誰かと生きることの原点ではないかと思っていたが、

やっぱりそうだと思う。

大切なことはきちんと伝えるべきだし、

元々持っている基盤や前提条件が違うのだから、

誤解がなきよう、自分の考えや気持ちを正確に伝える努力をしなければならないのだ。

とことん、とことん。

そういうヒントを沢山発したり、もらったりすることで、

想像力が働くようになって、言葉が必ずしも必要でなくなるのだろう。

ぶつかることも沢山あったし、自分の気持ちがうまく伝えられなくて、

相手の気持ちもうまく汲めなくて、もどかしい夜もあったけれど、

年輪は一つ増えたんだ。


結婚式のVTRでミスチルの「sign」という曲を使ったけれど、

この曲の採用は間違いなかった。

今なお、胸に響く。



帰国を前に涙が出るというようなことはなかったけれど、

たった今、目の前で、外国人が日本へのドネーションを入れてくれている姿を見て、

こみ上げてくるものがあった。


そして、今、ホノルル空港でこの歌声が響いている。

「Everything' gonna be alright」

さぁ、帰ろう。

よめ

だんな編もあります。

http://ameblo.jp/bigtree0210/entry-10896538808.html

って、この記事をアップしているのは成田空港です。

ということで、無事帰国しました。


↓世界一周ブログランキングに参加しています!↓
「お帰りなさい」のクリックもよろしくお願いしまーす。


に1ポチ(パソコンから)
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

に1ポチ(携帯電話から)
にほんブログ村 世界一周