来年の3月末限りで廃止が決定的となった長野電鉄屋代線を訪ね、長野へとやって来ました。



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新幹線から降りた上田駅にて「信州北回廊きっぷ」を購入し、しなの鉄道を乗り継いで屋代へ。

かつては上野からやって来る特急や急行をここで待ちうけ、接続のために賑わったものですが、今はもうその面影もほとんどなく、屋代線専用のホームには、ワンマン化された2両編成の電車がひっそりと発車を待つだけです。以前訪れた時よりも、さらに一段と寂しくなったような気がします。



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昔ながらの木造駅舎があちこちに残っているのも屋代線の魅力。東屋代もその一つで、この駅は民家と一体化しているのが大きな特徴。今はもう人は住んでいないみたいですが、廃止後はどうなるのかちょと気になるところです。




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そして何と言っても松代は外せません。年季の入った木造駅舎の窓口は現役バリバリで、硬券の切符が健在です。屋代線においては要となる駅で利用者も多く、風情満点のウルトラCクラスでしょうか。




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持参の切符は、松代と長野の駅を結ぶバスにもそのまま乗ることができるので、試しに乗ってみました。バスは30分間隔で頻繁に走り、運賃も600円と安く、所要時間も30分と速いので、少なくともここから長野へ出る分には列車よりもずっと有利です。
それでも長野新幹線が開業するまでは、屋代線で屋代へ出て、接続する特急で首都圏へ向かうパターンが多かったと思いますが、今ではバスで長野へ出て新幹線というのが一般的でしょう。その意味でも、屋代線はますます不利になったと言えます。


この後は再び屋代線に戻り、陽が暮れるまで堪能。今はまだマッタリとした時間が流れているけれど、もうしばらくしたら、お別れ乗車の人達でいっぱいになるのでしょうね。