心の目で描け! | 獸木野生Official

獸木野生Official

Blog by graphic novelist / Movie maker Maxine-Yeasty Kemonogi.
漫画家・映画監督獸木野生のオフィシャル・ブログ。著作PALM(パーム)、映画AppleEyeシリーズ。
ペット、アニマルライツ・コミュニティAID活動、旅行記他。

{FDDF4B9C-09DC-4FF8-958C-93C8B51DD79E}




獸木の漫画家デビューは23歳のとき。


確かデビュー時のペンネームは獸木野生(けものぎやせい)という名前ではなかったと思うけど、それはそれとして、将来に不安を抱くなりたての漫画家として、獸木は最初の担当、新書館の名物編集者だった関口さんに尋ねた。

「歳とって目が見えなくなったらどうしましょう?」

関口さんは何でそんなこと聞くの?と言った表情で即答した

「メガネかければいいじゃん。」


何しろなりたてで、一ヶ月後には消えているかも知れないような新人。

そんな何十年も先まで漫画家でいると思ってんのかよ?

くらいのものである。




しかしPALMは果てしない大長編。完結までに死ななければ、かなりの高齢で話の最後の方を書くことになるのは必至だから、本人的には大問題だったのである。

{FEBBFEF1-BDE4-4189-8CC5-E18DF65A7139}

*PALMの長さを彷彿させるファミリーツリー



そして今....
本人56歳。
PALM第10話執筆ちう



やっぱたいへんじゃん‼︎
メガネをかければいいとかいうレベルじゃないじゃん‼︎


料理をする手元や自分の食べてるものすらまともに見えないのに、漫画描くどころじゃないじゃん‼︎




関口〜〜!さん
コラー‼︎
(スミマセン)




特に終業時間?近くになると、メガネをかけようが目を凝らそうが、全てが霞んでぼやけてくる。
食品パッケージとかなら開け口のサインが見えなくても、目を閉じて手探りで時間をかければいつかは開くときもあるが、原稿だとそうもいかない。




そこで獸木があみだした究極奥義は....

心の目で描く

というもの。



簡単にいうと覚悟だけ勇気凛々で決めて、最近得意のブッダの心で
適当なところに線を引く
のである。



だいたい2005年ごろ連載開始の第9話蜘蛛の文様(下画像)あたりからこの究極奥義が導入されているが、獸木にしては最近絵が安定してるといった評価でマアマアなんとかなっている(多分)。
{A009FBA8-AAAF-487E-BB3A-744618450516}




この究極奥義に磨きをかけるべく、獸木は最近さらに新しい角度からアプローチを始めたのだが...



その詳細は次回ブログで‼︎