籠の底の腐った果実
1978年(獸木野生17歳当時)習作作品
1975年(15歳)から行っていた投稿を一時中断して書かれた長編。
投稿作品はページ制限があるため、すべて上限30ページ代くらいの短編だったが、これは投稿しないつもりで書かれたので113ページというかなりの長さで、原稿も真四角に近い特別な形とサイズで描かれている。
(一番下にあるファイル写真の中で、二番目に分厚いのがこの作品。右となりの一番厚いのが持ち込みでデビューを決めたPALMスタンダードデイタイムの習作。
のこりが通常の投稿作品。)
もちろん稚拙な絵柄で、ストーリーもオカルト(かなり精神的にコワイタイプのストーリー)と暗く、当時の獸木の精神状態が心配される内容だが、また途中で突然カラーページが入るなど、スタイルも自由奔放。
獸木野的には締め切りのないアマチュア時代でなければ不可能な、異様なほどの描き込みが全ページに渡ってされている。
知っている顔に気づくと思うが、主役のローズウォーター(!もちろんヴォネガット先生作品のオマージュ。15歳でファンになったので17歳はどっぷりハマっていた頃)さんはのちに蜘蛛の文様に登場したアルジャーノンの飼い主ウォーレン・ウィリアムス、ダーニングさんというおじさんはアンジェラのパパ、ロウランド・バーンスタイン。もちろんプロデビュー後にデザインされたキャラを除き、PALMのメインキャラも出ている。
作品紹介ページ
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