説得
それは人間だけに通用するものではない
アニマル・ネゴシエーター（交渉人）獸木組長の事件簿から、3つの事例を紹介しよう・・
獸木家事件ファイル No.65489123ガープの世界ごっこ事件 
獸木家最初の猫、あの伝説のサロニー様は
美しき神秘の黒猫でありながら、時々「やってしまう」
ちょっとドジなお猫様でもあった
ちょっとドジなお猫様でもあった
彼はある日、軽い気持ちでアパートの共用テラスから２階のひさしに登り
登ってから、ジャッキー・チェンくらいの身体能力がない限り、
飛び出たひさしからテラスへの逆送りジャンプは不可能であることに気付いた
こんなに美しいのに、時々やってしまったサロ様（1988～1998）
（ジェームスではありません）
*サロ様のやっちまった画像は最後に「組長～！！組長～！！」
助けを求めるサロニー！
異常に気付き、マットレスを抱えて救助に走る組長！
組長はマットレスを出来る限りテラスから突き出した。
「サロニー！ここに飛び降りろ！」
躊躇するサロニー。猫とはいえ、そこは目のくらむ高さ。
最大限にマットレスを突き出しても、ひさしとの間にはかなりのギャップがある。
しかもマットレスは薄手のフニャフニャなやつで頼りない
キッチンカウンターからも転げ落ちるサロニーの運動神経
はもっと頼りない
はもっと頼りない
アニマル・ネゴシエーター 獸木組長は叫んだ「信じろ！！俺が必ずお前をキャッチする！」
組長を信じて、恐怖に打ち勝ち、ジャンプするサロニー！
マットからずり落ちそうになるサロニー！
手を伸ばす組長！
そしてサロニーは伸ばした組長の手を鋭い爪でガッシリ
とつかみ、
とつかみ、マットを必死で支える組長の頭を踏んづけてテラスに渡り、
ことなきを得たのであった
映画「ガープの世界」を見てください（ロビン・ウィリアムス主演です）
獸木家事件ファイル No.65489124プチ洪水事件
組長がオーストラリアにいた頃、
ケルピー+ジャーマンシェパードMIX犬ルビーと組長はある嵐の翌日
毎朝散歩している近所の公園で、思わず立ち止まった
川遊び大好き犬ルビーとオーストラリア時代の組長
エイドリアン・ラニガン（確か）撮影そう、近所の公園と言っても、そこはオーストラリア
実際はほとんど山の中のような場所。
いつものルートの最後には、またいで渡れる小さなせせらぎがあったのだが、
これが昨日の嵐で急流と化していた
３０メートル以上は走れない運動オンチの組長でも
難なく跳んで向こうに渡った程度の川幅で、水深もすねまでしかなかったが、
まだ５ヶ月くらい（確か）の子犬だったルビーは飛び越えきれずに流され、
元の岸に戻ってしまった。
しかし、そこを渡らなければ家には帰れない。
躊躇するルビー
たった今、流されたばかりの恐怖体験がフラッシュバックする
アニマル・ネゴシエーター 獸木組長は対岸から叫んだ
「来るんだ、ルビー！お前ならやれる！！」
飼い主のコマンドへの、習慣化した反応に後押しされ
勇気をふるって急流に飛び込むルビー！
再び流されるルビーの腕をむんずとつかむ組長！
かくして二人は、アウトバックで行き倒れることなく
無事帰宅することができた
獸木家事件ファイル No.65489125星の歴史・刑務所編ごっこ事件
ジェームスの兄貴アイボリー。
今は落ち着いた彼も、若い時分はずいぶん遊んだものだ
彼の好きだった遊びは、紙切れのような小さいものを、
手がやっと入るような狭い場所に入れてかき出す
「取れるもんなら取ってごらん」ごっこ
若い時は遊んだアイボリー兄貴近影
他愛ない遊びも度が過ぎると危険を招くとも知らず、
若いアイボリー兄貴はついにプリンターに手を出してしまった・・
あの一度ハマると抜け出せないプリンターのローラー部分に紙切れを入れ・・
「手・・・手が抜けない！！！」
パニックに陥るアニキ！
組長が急ぎ駆けつけたものの、
パニくったアニキが暴れるため、救助活動が始められない
梱包用紙テープが間違って尻に張り付いただけで
狂ったように家中を走り回る、心破れやすい猫の性（さが）
手に食いついた得体の知れない怪物の未知なる恐怖に
か弱いアイボリーの心が、耐えられるはずもない
アニマル・ネゴシエーター 獸木組長は叫んだ「アイボリー、落ち着け！今外してやる！」
組長の説得を瞬時に理解したアニキは、
今までのパニックが嘘のようにピタッと動きを止め、
組長がプリンターを開けて手を外してくれるまで
冷静におとなしく待ち、ことなきを得た
すべて実話である
オマケ／
サロニーがドーナツ型のフタのついたゴミ箱に入ろうとして
フタが胴体にはまりパニくって家中走り回ったときは
捕まえて爆笑をこらえつつ
「ハイ、バンザイして。」と説得し、外してやった
バンザ～イ
めずらしいサロ様のおふざけ写真
ジェームスVS ハリー、ランキングで激闘中！
