La plus folle histoire de la chanson [2009] | ビフリュオレ通信<BIFLUORESQUEMENT VOTRE>

La plus folle histoire de la chanson [2009]

La plus folle histoire de la chanson [2009, EPM3018025]
CD09

新作ステージ「世界一おかしなシャンソン史」からのレパートリー。だがどこが真面目でどこが冗談なのか、油断がならない。リーフレットを参考に、簡単にコメントをつける。
01 Oua oua (紀元前12035年) うーあ うーあ
 前史時代の歌??「イポイタイタイイェ~」の新ヴァージョンといった
 ところ。
02 Quidam me disoue (1021年) 誰か我にいひけり
 Carla Bruni カルラ・ブリュニ(カーラ・ブルーニ)の Quelqu'un m'a
 dit(誰かがわたしに言った、邦題「ケルカン・マ・ディ~風のうわ
 さ」)の歌詞をもじって古語にして(サルコジの名も出てくる)、中世
 吟遊詩人風アレンジで歌う。1021年というのはもちろんデタラメ。
03 Qu'ils riaient les hérissons (1316年) キリエ(ハリネズミは笑って
 いた)
 キリスト教の祈り及び聖歌の「キリエ・エレイソン=主よ憐れみたま
 え」 をもじって「キル・リエ・レ・エリソン=ハリネズミは笑ってい
 た・・・トラックにひかれる前は」。替え歌 Au volant de l'Espace
 でも車にひかれるハリネズミが出てくるところをみると、フランスでは
 本当によくあることなのかもしれない。
04 Oyez la triste nouvelle (1524年) お聞きあれ、悲しき報せを
 次タイトルへの導入。
05 La mort de La Palice (1525年) パリス将軍の死
 「もし死んでいなかったら、彼はまだ生きていたであろう」という、当
 たり前のことを言っているに過ぎない文の例として有名な「ラ・パリス
 将軍を讃える歌」というのがあって、それをもじって8番まで作ってい
 る。
06 La Marie Lonlère (1778年) マリー・ロンレール
 民謡もどき。
07 Fille d'ouvriers (1884年) 労働者の娘
 シャンソニエのJules Jouy ジュール・ジュイ作、労働者階級に生まれ
 た女の子がたどる悲惨極まりない運命。ミシェルがとてもやさしく歌っ
 ていて胸を打たれる。
08 Ouvre la fenêtre (1921年) 窓を開けろ
 コミックソング J.Prévost - M.Montier作。こちら の動画と解説参照
09 Il travaille du pinceau (1938年) 奴は筆を使う
 作詞家・歌手のGeorgius ジョルジウスによる、ヒットラーを揶揄した
 歌。
10 Fandango du Pays basque (1948年) バスクの国のファンダンゴ
 スペイン・バスク出身の美声歌手、Luis Mariano ルイス・マリアーノ
 の持ち歌。こちら の動画で視聴可能。Florian Laconiというテノール
 歌手と一緒に歌っている。
11 Nous on est dans le vent (1963年) 僕らは時代の風に乗ってるの
 さ
 60年代のアイドル歌手 Michel Paje ミシェル・パージュのヒットナン
 バー
12 Meeting (1968年) ミーティング
 次タイトルへの導入。
13 Chacun de vous est concerné (1969年) あなたたち一人一人に関
 係ある
 女性シンガーソングライター Dominique Grange ドミニク・グラン
 ジュによる「68年5月」の歌。
14 Comme Julien Clerc (1984年) ジュリアン・クレールのように
 70年代に大人気だったアイドル、ジュリアン・クレールに憧れるアイ
 ドルの歌という設定。
15 L'OGM (2005年) 遺伝子組み換え作物
 Charles Aznavour シャルル・アズナヴールの La bohême(ラ・ボ
 エーム)の替え歌。
16 Ce soir j'attends Ségolène (2007年) 今晩僕はセゴレーヌを待って
 いる
 Jacques Brel ジャック・ブレルのMadeleine(マドレーヌ)の替え
 歌。こちら の動画と解説参照。
17 Le slam de la nouvelle scène (2009年) 新音楽シーンのスラム
 Nouvelle scène française(新フランス音楽シーン)と名付けられても
 てはやされている若手アーティストたちの名を盛り込んで、これも新し
 いジャンルとしてにわかに脚光をあびたスラム=自作詩の(多くは音楽
 とコラボレートした)朗読の形式で。
18 Marseillaise de la Paix (2040年) 平和のマルセイエーズ
 国歌ラ・マルセイエーズの替え歌だが、19世紀末~20世紀初頭に作ら
 れたもの。こちら の動画と解説参照。2040年ということにしている彼
 らの願いに心底賛同する。
+Bonus Cilp L'informatique パソコン
 こちら の動画を参照。