シャンソン・プリュス・ビフリュオレ Chanson Plus Bifluoreeは、現在フランスを代表するユーモア・シャンソンのグループです。惜しまれつつ引退したこのジャンルの「巨匠」レ・フレール・ジャック Les Freres Jacques の後継者としての評判も高く、快進撃を続けています。
彼らのCDを初めて手にした1995年以来、ずっとひとりで「遠距離追っかけ」を続けて来ましたが、インターネットさえあれば世界中の音楽を耳にすることのできる今、そろそろ日本語で彼らに関する情報を発信すべき時が来たように思います。そうすれば多くの歓びを与えてくれている愛すべき3人組へ、彼らも公認する日本のファン第1号(多分・・・)からのせめてもの恩返しともなるでしょう。
といってもネットに関する知識もスキルも平均以下、自宅のIT環境はお粗末、いったい何ができるかわかりません。至らないところは多々あるでしょうが、どうか大目にみてやってください。
手始めに、地域のフランス語仲間向けの会報『サリュ』に書かせていただいた古い文章を、適宜手直しした上で転載することから始めたいと思います。

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2012-05-28 15:07:44

今宵セゴレーヌを待って

テーマ:動画サイトでシャンソン・プリュス!
フランス大統領選はご存知のとおり、社会党のフランソワ・オランドの勝利という結果となった。敗れた前職のニコラ・サルコジが選ばれたのは前回2007年の選挙であったが、このときの決選投票で争った相手は、オランド新大統領と同じ社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル。われらがシャンソン・プリュス・ビフリュオレは、このロワイヤル氏に2曲もの替歌を捧げて(?)いる。1曲目は06年リリースのアルバム"De concert et d'imprévu…"収録の"Quand Ségolène"(セゴレーヌが数える時)、そして2曲目が09年の"La plus folle histoire de la chanson"収録、"Ce soir j'attends Ségolène"(今宵セゴレーヌを待って)である。この動画がYouTubeに投稿されていたので、紹介したい。
シャンソン・ファンの方は、タイトルから元歌がジャック・ブレル Jacques Brelの"Madeleine"(マドレーヌ)であることは一目瞭然であろう。
                元歌  替歌
今宵はマドレーヌを待っている  今宵はセゴレーヌを待ってる
     リラの花を持ってきた  全ての票を持ってきた
      毎週持ってくるんだ  毎週持ってくるんだ
     マドレーヌが喜ぶから  セゴレーヌが喜ぶから

今宵はマドレーヌを待っている  今宵はセゴレーヌを待ってる
     33番の市電に乗って  運動員は勢揃い
ウジェーヌの店のフライドポテトを食べるんだ  声を限りに叫んでる
     マドレーヌが喜ぶから  セゴレーヌ、さあ出直しだ

  マドレーヌは僕のクリスマス  セゴレーヌは僕の宿命
        僕のアメリカなんだ  僕の大統領なんだ
     僕にはもったいないって  そんな才能なさすぎるって
  従兄のジョエルは言うけれど  従兄のジョスパンは言うけれど

 今宵はマドレーヌを待っている  今宵はセゴレーヌを待ってる
       一緒に映画に行こう  一緒に素晴らしい討論をしよう
 「愛してる」って何度も言うんだ  集会所は満員だ
      マドレーヌが喜ぶから  セゴレーヌは喜ぶだろう

                   (中略)

だけど彼女はそんなにも可愛い  皆からそんなにも嫌われて
   彼女はそんなにもそうなんだ  彼女には受難の道のり
           彼女は僕の命  けれど皆祈らなければ
マドレーヌ もう来ないだろうけど  そしたらセゴレーヌは戻ってくるだろう

 でも明日僕はマドレーヌを待とう  明日僕はセゴレーヌを待とう
    またリラの花を持ってこよう  また全ての票を持ってこよう
     1週間ずっと持ってこよう  毎週持ってこよう
      マドレーヌは喜ぶだろう  でも僕の票だけじゃ足りないだろう

    明日僕はマドレーヌを待とう  明日僕はセゴレーヌを待とう
       33番の市電に乗って  フランソワを紹介してあげよう
ウジェーヌの店のフライドポテトを食べるんだ  民主運動党の党首で
      マドレーヌは喜ぶだろう  票を持ってる

    マドレーヌは僕のクリスマス  彼女にはしぶとさがある
         僕のアメリカなんだ  ただ票だけが欠けている
       僕にはもったいないって  あの男だけが持ってるんだ
    従兄のジョエルは言うけれど  従兄のブノワが言うように

     明日僕はマドレーヌを待とう  明日僕はセゴレーヌを待とう
        一緒に映画に行くんだ  ニコラが顔を出して
    「愛してる」って何度も言おう  「愛してる」って何度も言うだろう
       マドレーヌは喜ぶだろう  でもセゴレーヌは嫌がるだろう

ジョスパンは元フランス首相で社会党のリオネル・ジョスパン。フランソワは民主運動党(MoDem)党首のフランソワ・バイルー、ブノワは社会党員で、現エロー内閣で経済・財務・貿易大臣付社会的・連帯経済担当大臣となったブノワ・アモン。ニコラはもちろん、ニコラ・サルコジ。



元歌はこちら。


2012-04-16 15:52:48

ステージの模様をイラストと写真で

テーマ:新聞・雑誌・ブログなど
前回書いたチャリティー・コンサート「日本のために皆ステージへ」の模様を、イラストレーターのオリヴィエ・マルタン Olivier Martinという人が描いて、本人のブログで公開してくれている。全23点、出演者たちのステージ・パフォーマンスの様子が生き生きとクロッキーされていて、見ていて楽しくなる。リンクはこちら
このマルタン氏、調べてみると、『Face cachée tome 1』(裏の顔 第1巻)という作品(Sylvain Runbergとの共作)で、第4回国際漫画賞(2011年)の「国際漫画優秀賞」を受賞している。これは日本の外務省が主催する、日本国籍以外の漫画家を対象とした賞ということだ。

ブログからもうひとつ、彼らの活動25周年記念ステージの模様を写真で紹介したものが、つい先ほどアップされた。音楽評論家ミシェル・ケンペル Michel Kemper氏のシャンソンに関するブログ Nos Enchanteurs... で、写真8点。撮影者はシャンタル・ブアンナ Chantal Bou-Hannaという人。こちらも演目のいちばんいい瞬間を切り取ってくれている。1枚目のグザヴィエは「喜びあり」の曲にのせて「時の流れに」を歌っているところだろうか。3枚目は腹話術ネタ「パット&マルコニ」、4枚目はグザヴィエをコントラバスに見立ててミシェルが弾いているところ。5枚目は多分、ミュージカル『ロミオとジュリエット』からのナンバーのパロディ「電子レンジ」。6枚目のグザヴィエが扮するインテリ・フォーク歌手も、お馴染みのキャラクター。8枚目はパロディの名曲「僕は皿洗いをする」のフィナーレ。その下のYouTube動画は「電子レンジ」。ブログのリンクはこちら
2012-04-03 13:36:50

日本のためのチャリティー・コンサートに出演!

テーマ:最新情報
4月5日、パリで開催される東日本大震災被災者支援コンサート、題してTous en scène pour le Japon(日本のために皆ステージへ)。これにシャンソン・プリュス・ビフリュオレが参加という嬉しいニュースが伝わってきた。
調べてみるとこのコンサートは、震災から間もない昨年4月30日に開かれた同名イベントの第2弾。この時はクラシックを中心とした総勢百名のアーティストが参加し、1日に5つのステージが催された。そして1年経った今年、まだまだ支援が必要ということで、もう一度開催という運びとなった。今年は去年ほど大掛かりなものではないが、それでも20名・組のアーティストが参加。会場のサル・ガヴォーのサイト によると、出演者は下記のとおり。
Philippe Bernold (flûte), Frédéric Blanc (orgue), Les bons becs (quatuor de clarinettes et percussions), Thierry Caens (trompette), Chanson plus bifluorée, Les 5 de cœur, Nicolas Dautricourt (violon), Duel, Akiko Ebi (piano), Hiroko Iyoda (piano), Marc Laforet (piano), Hampus Lindwall (orgue), Jean-Marc Luisada (piano), Guillaume Martigné (violoncelle), Patrick Messina (clarinette), Masakatsu Nakano (piano), Tatsuki Narita (violon), Pierre-Yves Plat (piano), Nicolas Stavy (piano), Leontina Vaduva (soprano)...
呼びかけ人はピアニストのジャン・マルク・ルイサダと女優のマーシャ・メリル。メリルのインタビュー によると、今回はクラシックを中心としながら、音楽と笑いを融合したパフォーマンスを行っているアーティストを入れたとのこと。クラリネット4人とパーカッション1人のグループ、レ・ボン・ベック Les Bons Becs、ヘンデルなどを歌うアカペラ・コーラスのレ・サンク・ドゥ・クール Les 5 de Cœur、ジャズ系のピアニスト、ピエール・イヴ・プラット、そして我らがシャンソン・プリュス・ビフリュオレ。
昨年のコンサートの模様はYouTubeで少し見ることができるので、今年も誰かが動画をアップしてくれることを期待しよう。

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