Au bilboquet des planètes [1999/2002] | ビフリュオレ通信<BIFLUORESQUEMENT VOTRE>

Au bilboquet des planètes [1999/2002]

Chanson Plus Bifluorée [1999, Globe Music DIC B11942]
Au bilboquet des planètes
[2002, Rym Musique/Universal 198911]

CD99-1
CD99-2


ブブ脱退後、トリオとしての再出発を期すアルバム。しかしリリース3ヶ月後にGlobe Musicが倒産、アルバムは長らく入手不可能の状態にあったが、2002年、Rym Musiqueによって現タイトルで、ジャケットも一新して再発売された。画像上が最初のジャケット、下が再発。
01 Aimé  エメ・ジャケ
 フランス・サッカーチームを98年W杯地元大会で見事優勝に導いたエ
 メ・ジャケ監督に捧げる歌。監督の代表メンバー選出をめぐって、マス
 コミによるひどいバッシングがあったという。ところが優勝したとたん
 手のひらを返したように賞賛の嵐。そんなマスコミの豹変ぶりに対する
 皮肉や、それまで見られなかった女性サッカーファンの出現などの現象
 も歌詞に盛り込まれていて面白い。元歌は当時大ヒット中のミュージカ
 ル『ノートルダム・ド・パリ』の中の曲「美しいひと」Belle 。
02 Gymnastique  体操
 運動すれば見た目も体の具合もよくなる。分かっちゃいるけど食べ物の
 誘惑には勝てない。オリジナル曲。
03 Qui est là ? 誰だ?
 スタジオでのハプニング。
04 Le commerçant des rues  野菜売り
 カナダで1930年代に人気を博した女性アーティスト、ラ・ボルデュッ
 ク La Bolduc の楽曲をポップにカヴァー。
05 Honte à la trompette  トランペットに恥あれ
 ヘンリー・パーセルの曲に作詞。グザヴィエとミシェルが朗々と歌い上
 げる。
06 La fin du cuivre ラッパのフィナーレ
 前タイトルを締めるラッパのソロ。
07 Constat 事実確認
 接頭辞 con-で始まる単語を並べた、言葉遊びのオリジナル曲。conは
 単独の単語として「馬鹿」の意味がある。
08 Les femmes des copains 友達の女房たち
 家族ぐるみで気軽に互いの家を出入りするフランスにおいて、友達の奥
 さんというのはきっと微妙な存在。
09 Les pas ステップ
 赤ちゃんの最初の1歩から人生の終末 trépas まで、人間には様々な足
 取り pas がある。言葉遊びを盛り込んだ軽快な曲。
10 Le meilleur moment de la journée 一日で最高のひととき
 何といっても寝る時がいちばん幸せ!
11 Laine en Cévennes セヴェンヌの羊毛
 羊飼いに追われて歩く羊の群れ、鳴き声、鈴の音。彼らの故郷のサウン
 ドスケープ実録。
12 Jour ordinaire ありふれた一日
 海も空も汚れ、緑の失われて行く地球。背泳ぎする魚、飛べない鳥、よ
 ろけて立てない牛。こんなありふれた一日を生きている僕たち・・・。
13 L'imparfait du subjonctif 接続法半過去
 日常会話ではめったに使わない動詞の活用形をふんだんに使ったラブソ
 ング。大真面目で珍妙な効果がきっとあるんだろう。
14 Un rien me fait chanter ちょっとしたことが僕を歌わせる
 現代シャンソンの父、シャルル・トレネの楽曲。
15 Boys ボーイズ
 1990年代に起こった男性アイドルグループのブーム、フランスでは
「ボーイズ・バンド」とカテゴライズされた。シャンソン・プリュスは
 ユーモア・シャンソン界のボーイズ・バンド?
16 Au bilboquet des planètes 惑星たちの剣玉では
 微妙なバランスの中で回っている世の中についての、詩的で哲学的なオ
 リジナル曲。