商工中金と日本政策金融公庫
4月22日
会社設立間もない経営者にとって、公的金融機関からの調達は、
数少ない、金利も安く、融資期間も長い有利な調達と言えます。
今日は普通の会社にとって馴染みのある、
商工中金と日本政策金融公庫の違いについてご案内したいと思います。
日本政策金融公庫起業融資ポータルと言うサイトから、該当箇所を転載します。
両者とも政府系金融機関であることから、政策目的に従った融資制度があるという共通点がありますが、両者の違いとしては以下の項目となります。
(1)保証協会の保証がつくか
商工中金は、信用保証協会の保証をつける場合があります。日本政策金融公庫はつきません。
商工中金は、リスクが大きい貸付先については、民間金融機関と同様に保証協会の保証を求めてきます。
(2)預金・決済機能があるか
商工中金は、預金・決済機能があり、手形割引や短期融資を行うことができます。日本政策金融公庫は預金・決済機能はありません。
商工中金の短期融資の取り扱いがある点は、利用者にとってはメリットです。
(3)融資の対象企業
商工中金は上場企業でなければ、大きな会社でも融資を受けられる可能性があります。日本政策金融公庫は中小企業しか利用できません。
商工中金は相対的に、会社ステージが進んだ会社向けということが言えます。
(4)資金調達機能
商工中金は政府の信用力を背景に商工債券や預金などによって90%以上を自己調達しています。日本政策金融公庫が資金のほとんどを政府に依存しています。
商工中金は自身で資金調達を行っており、民間金融機関に近い土俵で業務を行っています(利益を出さなければ自身の資金調達が難しくなる環境)。このことから、日本政策金融公庫と比較して、融資審査は厳しくなっています。
(5)その他のルール
商工中金は組合員にしか融資しないことになっていますので、融資を受けるには組合員になる必要があります。日本政策金融公庫はそのようなルールはありません。
もう少し簡潔に商工中金と日本政策金融公庫の違いをご案内しますと、
設立間もない状態から、そこそこの規模になるまでは日本政策金融公庫。
そこそこの規模になってきたら商工中金とご理解いただいてもよろしいかと思います。
そして転載した記事の中にもありますが、審査は日本政策金融公庫よりも商工中金の方が厳しいと言えます。
ただいずれにしても、政府系金融機関については、担当者によって対応に差がないとは言えず、中にはとんでもない担当者も存在し、この部分は悩ましいところです。
なお、私どもでは、政府系金融機関の融資に対するサポートは行っていません。
なぜなら手数料までいただいてお手伝いする必要を特段感じないからです。
もちろん資本制ローンのように専門家にサポートしてもらったほうが良い場合もあり、必要な場合は提携のコンサル会社やコンサルタントを紹介するようにしています。
でも、直接政府系金融機関に、すぐに資金調達が必要と言ったニュアンスではなく、いずれ調達が必要になる時のために、用意しなければならないこと、準備しなければならないことを教えてほしいと言ったニュアンスで相談から入っていただいたほうが、おかしな担当者に担当されるような不幸を避けることができると思います。
ただ、私の独断と偏見かもしれませんが、このカテゴリーのコンサルタントは非常に数が多く、それこそいろいろで、まったく役に立たない事業計画書作成代行料を中心に生計を立てているようなコンサルタントもいるので要注意です。
もちろん非常に力になってくれる、コンサルタント会社やコンサルタントがいるのも事実ですので、コンサル会社やコンサルタントの選択は慎重になさってください。
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