ブリッジファイナンスの要件 | 思うように資金調達ができない方へ

ブリッジファイナンスの要件



7月11日
ブリッジファイナンスとして成立する状況とはどのようなことなのかを、具体的に説明させていただきます。

だいぶ前ですが次のような案件がありました。
自動車関連の部品を開発している会社でした。
革新的な製品開発に成功しましたが、許認可を受けないと製品化できない状況でしした。
認可を受けるためには、膨大なデーターをとるための実験が必要です。
ただ、同社は開発系の会社にありがちな開発費がかさみ、製品化するまでは販売できないため、売上が立たないのに支払ばかり出る状況でした。
そのため実験費用の約1億円の資金の目処がたたずご相談があったのです。

この1億円があれば、実験データが取れ99%許認可が取れ商品化ができ、そうすると仮契約の7億円の売上が計上されて、半年後には調達した1億円も返済できるからアレンジして欲しいとの依頼でした。

でも、パッと見は、販売先の自動車部品販売会社を出口とするブリッジファイナンスのように見えるのですが、そもそもこの段階では、ブリッジファイナンスの要件を満たしていないから、よほどのラッキーでもなければこの資金調達は難しいのです。

それは許認可が99%取れることは第三者から見れば未確定な話です。許認可が取れなければ販売できない以上、出口の7億円の話が確定しているとは言えないのです。
だから、この案件の場合、出口与信での資金調達はできません。
もちろん何らかの関係で、この開発会社に特別魅力を感じている資金を持つ会社でもあれば可能性ゼロではありません。
ただ、このような会社からの資金調達ができる可能性は、第3者からだと極めて低いので、顧客ご自身の人脈でないと現実的ではありません。

では、この案件でどのような状況ですと第三者からのブリッジファイナンスの対象になるか、後日改めてご案内したいと思います。

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