売掛ファイナンス 詳説 | 思うように資金調達ができない方へ

売掛ファイナンス 詳説

思うように資金調達ができない方へ
3月28日

売掛ファイナンスのまとめ の詳説を何回かに分けてご案内します。

このブログは私の顧客にもよく読んでいただいていて、この記事に関してはご質問のメールが多かったからです。


売掛ファイナンス

①売掛金担保融資

・俗にいうABLの一つことで、売掛金担保融資は旧ガリアプラス方式が主流

・条件は融資期間1年、金利も10%前後、売掛先への通知なしで好条件。でも条件が厳しい。

・融資対象の売掛金は、売買契約書に譲渡禁止がない継続的取引先が10社以上必要。

・継続的取引先とは半年間に4回程度はまとまった(私感20万円以上が最低)入金がある先。

・税金の滞納は致命的。滞納額が小さければ可能性有

・成約の可能性が高い案件

 年商規模で10億円、できれば20億円レベルの会社。

 あるいは元になる売買契約書自体存在しないことの多い、広告業、アパレル、運送業は、

 契約書がないので譲渡禁止条項もないから小規模の会社でも成約しやすい。

・年商は5億円以上が融資の条件になっているが、

 このことよりも継続的取引がある売掛先の数が10件以上の条件の方がより、

 重要視されている模様。

・打診から成約までの時間 なんだかんだ言って1ヶ月は見ておいた方が安全

 

ここまででご質問が多かったのは、要はイメージとしてどんな会社なら売掛担保融資の可能性があるの?と言う素朴な疑問です。

端的に言うと、売買契約書自体がない業界の会社はご利用しやすい!が結論です。

具体的に言うと、アパレル、広告業、運送業の3つの業界が契約書自体ないことが多い代表的な業界です。

そして、売掛担保融資を行うノンバンクでは、年商の縛りはある程度緩いのですが、譲渡禁止条項がない継続的取引先が10社以上という10社には相当こだわるように見受けます。

実際、私どものファクタリングの運送業の顧客は、年商は5億円はクリアしていますが、この10社以上の条件がクリアできず、時間がかかっています。

つまり新たな継続的取引先を数社増やすのに時間がかかっているのです。

 

それから、もう一つ多かったご質問は、実態的に、本当は融資が実行されるまで、どの程度の時間が必要なのか?でした。

これは、最低1ヶ月は見ておいた方が安全です。

2週間とか3週間と言われることもありますが、少なくとも私の案件では2週間なんて時間でできたことは一度もありません。

だから、最近着手した案件でも、目的は売掛担保融資ですが、融資実行までの時間がかかるため、まずはファクタリングを1回か2回ご利用いただいてから、売掛担保融資実行を目指しています。

 

そして、これも多いご質問は、譲渡登記なしではできないかと言うご質問です。

これは残念ながら、譲渡登記必須です。

 

それともう一つ確認しておきたいのは公租公課の滞納です。

私どもの2社間契約の場合、売掛入金が一旦ご利用客の口座に入った時の差押リスクがなければ良いので、分割協議書に当局の受付印があるものがあれば、この1ヶ月は大丈夫だろうと、大きな金額の滞納がある時でも審査が通る場合があります。

でも、売掛担保融資は融資期間が1年ですから、分割協議書に当局の受付印があるものがあっても、3ヶ月先6ヶ月先ともなれば何が起きても不思議ではないから、公租公課の滞納は、2社間契約のファクタリング以上に悪影響があります。

滞納金額が会社規模や融資が可能ではないかと思われる額と比較して小さければまだしも、現実的には滞納=NGと言っても過言ではないと私は判断しています。

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