資金調達の3条件 | 思うように資金調達ができない方へ

資金調達の3条件

8月22日

資金調達サポートについて では、サービスしている様々な資金調達をご覧いただきました。

ここで書かなかった、銀行融資(プロパー、保証協会付)や政府系金融機関の融資を含めても、金融機関や利用客と個人的つながりがない投資家から資金調達をする時、いずれかの条件を最低クリアしていないと資金調達ができないと言う3つの条件があります。

 ※資金調達希望する会社のことを利用会社と称します。 

1.利用会社と代表者自身の信用力

2.価値ある利用会社や代表者などの資産

3.利用会社以外の信用保証

 

金融機関などからの資金調達は、この3つの条件の中、最低一つはクリアしていないと本当にできないのかどうかを検証してみます。

 

まずは弊社団がサービスしている2社間契約のファクタリング。

これは利用会社が所有する売掛金と言う資産を売却することで可能になる資金調達です。

ただ、2社間と言う売掛先の承諾を得ないで行うファクタリングであるため、直接私どもの口座に入金されないで、一旦利用会社に入ることから、利用会社の信用力も必要になります。

つまり2の条件と1の条件をクリアしているからできる資金調達なのです。

 

では、銀行融資のプロパー融資はと言うと、明らかに1をクリアしていることが最低条件で、補完的に2があればさらにベターという資金調達になります。

では信用保証協会付の銀行融資となると、3がメインで、3の保証が付くために1が必要になると言う資金調達です。

 

例えば不動産融資を考えてみます。

ほぼ担保になる不動産の価値や流動性があれば融資が実行されるノンバンクの不動産担保融資となると、これは明確に3番に依存した資金調達になります。

そして銀行の不動産担保融資を考えると、1と3がクリアされないできない資金調達です。

ここで病院の資金調達を例にして銀行とノンバンクの不動産担保融資の違いを見てみましょう。

ご存知のように、経営が正常な病院なら、銀行は融資を行います。

そして、かなりの確率で病院の土地建物は担保に取れらます。

一方、病院の経営が少しおかしくなって、銀行が追加融資をしてくれないから、ノンバンクに借り替えれば、不動産価値から考えて、金利は高くなるけれど融資額は増える思われがちですが、入院機能がある病院の場合、ノンバンクの不動産担保融資は99%NGになります。

銀行が担保に取っている病院の土地建物を、なぜノンバンクは担保に取れないでNGになるのか?

これは病院の経営者や駆け出しのコンサルタントがよく間違うポイントです。

なぜだめなのかは、今日テーマにしている資金調達の3条件を前提に分析すればすぐに分かります。

まず、なぜ入院機能がある病院施設は不動産担保価値がないかと言うと、それは何かあった時に担保権をスムーズに実行できないからなのです。

例えば、数百人の患者が入院している病院を期限の利益がなくなったからと言って、すぐに競売できるのか?と言うことを考えれば、そんなことは、入院患者の生命にかかわることですからできません。

そんなことをしたら、そのノンバンクは極悪非道、人道的に問題がある金貸しなんて言われて、たいへんな風評被害を受けて、マジでたいへんな事態も想定できます。

病院の閉鎖を伴う、あるいは別の経営者の病院になった場合、既存の入院患者が、現状と同じレベルの治療と治療のための環境が確保されるかと言うと、それは至難の業と言わざるを得ません。

だから、いくら病院の施設を担保にとっても、実質的に担保を取ったことにならない懸念が高い確率であるのです。

だから、銀行の不動産融資の場合は、1のいわゆる病院と代表者の信用力がポイントで、2の病院施設の不動産担保は、あくまでも念のためなのです。

先ほども書きましたが、一方でノンバンクの不動産担保融資は、ほぼ2の担保になる不動産価値に依存していますから、融資が実行できないのです。

 

明日に続きます。
思うように資金調達ができない方へ

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売掛金担保融資とファクタリング【売掛金ファイナンスコラム】vol.1