中小企業の資金調達 29 取引銀行に融資を断られたら 17 手形割引②
11月13日
手形割引の2回目です。
私がアレンジできる手形割引の条件と、今後も継続的取引が見込めるが、手形割引が難しい取引先の受取手形を信用補完して割引可能にするサービスについて、概要をお伝えいたします。
手形割引の条件
・割引の対象となる手形:全国の法人または個人が振出した約束手形ならびに為替手形
・割引金額:形振出人の信用度合に応じて決定
・割引料率:年率 3.80 % ~ 15.00 %
・手形割引の見積り時間:15 分~60 分で割引の可否と割引料をお知らせする事が可能
・遅延損害金:年率 20.00 %
・手形割引の担保:不要
・手形割引に伴う手数料(取立料):手形1枚につき648 円
・保証人:法人の場合、代表者の保証が必要ですが、第三者の保証は不要
・手形割引取扱可能地域:全国
・手形割引の必要書類:身分証明書・印鑑証明書・手形の成因を裏付ける書面等
・諸費用:送金をご希望の場合のみ、手数料756 円、初回取引のみ収入印紙代が必要
・追加サービス:手形割引+手形回収までの間の無担保のつなぎ融資
手形割引会社のサイトから詳細の説明を転載します。
「お客様が手形そのものを回収する以前に、将来集金する手形に見合うつなぎ融資を受け、
手形を集金した後に手形を割引し、つなぎ融資を精算することが可能になります。 このように、手形割引とつなぎ融資を組み合わせることにより、請求書を提出した時点で、
手形金額に見合う現金が得られるようになります。」
受取手形の信用補完 割れない手形の割引を可能にする
金融機関や手形割引業者から手形割引は謝絶されるが、今後とも多くの取引が見込める得意先がある場合のサービスです。
この信用補完サービスは私が所属する社団でご提供しているサービスの一つです。
保険を利用して、付保された以降の取引が元となる受取手形は、保険与信の範囲内で割引が可能になります。
ただ、保険料は得意先の与信や受取手形の前提となる、付保対象の売掛金の額によりますが、決して安価ではありません。
分割払いなどもありますが、決して安くはないので、今後とも取引が大きく見込めることが、取り入れるかどうかの判断基準になります。
ただ、保険の対象となった売掛金の得意先が破綻した場合は、売掛金の保全にもなるので手形割引ができるようになるだけの効用ではありません。
ですから、主要取引先の売掛金の保全と言う観点で考えれば、保険料はリーズナブルかもしれません。
このサービスについては、ブログで十分に説明はできませんので、個別にご相談ください。
ご相談は bhycom@gmail.com まで。