ファイナンスサービスの現況 ⑥
ファイナンスサービスの現況の6回目です。
今日はパチンコ業界向けサービスの話です。
まずはサービス一覧から転載します。
(パチンコ業界向けサービス)
・新店舗開発ソリューション 20年転貸借による開業支援
原則年商100億円以上の会社限定。数十億円の大規模開発にも対応可
・店舗の流動化サービス 店舗を所有→店舗を賃貸借で運営
・パチンコホール企業向け、遊技台のファクタリング。
・パチンコホールの遊技台の残債を消して早期転売を可能にするファイナンス。
・パチンコ業界販売商社向け営業支援。
ホールへの販売を6~10回手形で行えるようにするサービス。
支払条件を緩和することで同業他社との差別化が可能。
上記サービスはすべて私が理事を務める社団の提供しているサービスです。
弊社団では、数々の業種の顧客にもサービスをご提供させていただいていますが、パチンコホール向けのサービスが、ご利用していただいている数も多いですし、業界でも知られたサービスになっていると思います。
ただ、この業界には様々な方がいらっしゃって、弊社団のサービスをあたかもご自分が開発したかのような情報発信をしている困った方々もいらっしゃいます。
現金決済が中心の中古遊技台を手形による6回分割とか、6か月後の手形による一括払いのサービスは弊社団のサービスですので、ニーズがあれば直接私宛にご連絡いただければと存じます。 bhycom@gmail.com
そして、店舗の流動化サービス 店舗を所有→店舗を賃貸借で運営についてです。
このサービスは提携する金融グループに店舗の所有権を移し、10年とか20年の賃貸借契約で店舗運営を継続していただけるようにするサービスです。
詳細は書けませんが、北の方にある中堅以上のホール運営企業は、現在盛んにこの方法で、BSをスリム化しています。
この企業には、残念ながら企業与信の問題と店舗の地域の問題から対応できませんでしたが、収益率が高い企業なら、それ相当の家賃を支払ってもこの方法は非常に有益だと思います。
以前、借入金/経常利益×60%+減価償却 でご説明しましたように、パチンコホール運営企業も、設備投資が大きい業種ですので、どうしても、よほど収益率が高くないと、借入金/経常利益×60%+減価償却 の数字が10を超えてしまいます。
節税のために収益を抑えている場合は、なおさらこの傾向が強くなります。
詳しくは借入金/経常利益×60%+減価償却 をご覧いただきたいと思いますが、今ある借入金を10年以内に返せないことが分かると、新規融資も追加融資も困難になります。
この意味で、店舗の流動化は、パチンコホール運営企業にとっては、今後生き残り発展するためにも、ぜひご検討いただきたいファイナンスの一手段です。
ただ、このサービスをご提供する金融グループの方針で対応可能なケースは次のように限定されています。
・流動化対象の店舗:収益率が高く、中規模以上の店舗であること。大規模がベター。
・流動化する店舗の地域:人口密度が低い地域や離島など過疎地は難しい。
・運営会社:経営継続に疑義がないこと。
・家賃:年利換算で最低12%、できれば15%。