クレディア倒産 | 思うように資金調達ができない方へ

クレディア倒産

9月16日


消費者金融中堅のクレディアが民事再生法の適用の申請をして倒産しました。

まずは記事をお読みください。
 

東証1部上場の消費者金融中堅、クレディア(本社・静岡市)は14日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。負債総額は757億円。利息制限法の上限を超えて取っていた金利(過払い金)の返還に備えた引当金が膨らみ、07年3月期の連結決算が211億円の最終赤字に転落するなど、経営環境が悪化していた。

 上場している消費者金融業者が事実上倒産するのはクレディアが初めて。13日には新生銀傘下で中堅のシンキが、同じく過払い金返還に備えた引当金の積み増しで08年3月期が大幅赤字になることから、新株割り当てによる資本増強を行うと発表しており、中小業者を中心に経営の厳しさが増している。

 東証はクレディアを15日に整理ポストに割り当てた上で、10月15日に上場廃止する。

 クレディアは昨秋から今春にかけ、約175店舗の廃止や70人の希望退職者募集などを実施したが、過払い金請求が予想を超えて拡大した。

 貸金業法改正による上限金利の引き下げ決定を受け、消費者金融業者の業績は急速に悪化。業界では「過払い金返済の負担が増えると、競争力の弱い中小業者を中心に淘汰(とうた)が進む」(関係者)との見方が強い。


ついに上場企業の消費者金融が倒産しましたが、

消費者金融各社は大手から中小企業まで相当厳しいものがあります。

 

今まで社会性のないビジネスモデルで儲けまくったつけが、

グレーゾーン金利の過払返還や貸金業規正法の改正をにらんで、

高い金利も取りにくくなったし、過剰貸付もできなくなり、一挙に噴出しています。

資金調達も難しくなっているので、

貸したくても貸せないのが消費者金融各社の実状です。

まあ私的に言えばこんなくだらないビジネスモデルの会社は倒産しちまえば良いので、

ザマーミロ的な気持ちになってはいますが、

このような会社からの融資を生活費にあてるような自転車操業をやっている顧客は大変でしょうね。

 

でもこの流れが変わることはありません。

いろんな債務整理の方法があるから、

本当に消費者金融からの過剰貸付で何とかなっているような方は、

はやく抜本的な見直しをする必要があります。

 

中にはこのような流れに対して逆恨み的な気持ちを持つ顧客もいるでしょうが、

正常な姿に戻れるよう頑張って欲しいと思います。

 

実は以前のブログでも書きましたが、

こんな中堅のクレディアよりももっと大手の会社の信用不安の噂を、

大手の関係者から聞いたことがあります。

 

もうこの業界での各社の存在価値は無くなったと思ったほうが正解で、

これからは他のビジネスモデル、たとえば保証業務のようなことにシフトする以外に、

生きる道はないと思います。

 

金利水準が利息制限法内になってしまえば、

消費者金融の部分はSMBCなどメガバンク本体および子会社が、

調達コストの安さで完全優位に立つから、

大手と言えども独自に、

現在の消費者金融のビジネスモデルで事業運営することはもう無理です。

 

こんなことから、これから再編はもちろん廃業や倒産がどんどん増えると思われます。

 

ここでこのような動きに拍車をかけることがあります。

弊社では債務整理の相談業務はやっていませんが、

資金調達よりも債務整理をやる必要のある会社の案件も時々来ますので分かるのは、

消費者金融や商工ローンなど高金利の会社からの借り入れについては、

銀行や国金などの低金利の条件の良い会社よりまず始めに、

利払いや返済を止める傾向にあります。

私だってアドバイスをする時は、

まず金利の高い会社の支払いを止めるように言います。

顧客も当然このことは分かっていて、

消費者金融よりも銀行の返済を先に止める人はめったにいません。

ただ、消費者金融や商工ローンは一旦返すとまた貸してくれるから、

重宝するので優先したいというような人もけっこういます。

実はこの動機が消費者金融や商工ローンを真面目に返済する、

大きな動機になっていたと思います。

 

ところがこれはマクロで見れば非常に正しいのですが、

最近は消費者金融も商工ローンも審査が厳しくなり、

実質的な借換えや借り増しに応じなくなっているので、

返済しても貸してくれないなら返済を止めよう。

むしろ、長く借りているケースでは、

過払い金返還を求めた方が得策と思う人が増えて来るのは当然で、

この流れが消費者金融各社の業績も資金繰りをより厳しくしていると思います。

 

実はクレディアとは不動産担保ローンで弊社とも接点があった会社でしたが、

1年位前から開店休業状況となり責任者も退職したりする動きがあったので、

相当厳しくなっているのだと思っていました。

おまけにクレディアのメインバンクは静岡銀行。

こんなドケチな銀行がメインバンクじゃ、

現在のような苦境を乗り切ることができなかったのも分かります。

 

でもメインバンクが静岡でなくても遅かれ早かれ同じことではあったと思いますが・・・・。
 

消費者金融からの融資で生活費をなんとか捻出しているような方は、

そろそろ発想を変えて抜本的な解決を考えていかないといけない状況になっているので、

検討することをお薦めいたします。

 

もう今までのような消費者金融はなくなったと思ったほうが正解だと思っています。

 

 



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