気持ち悪い事件がありました | 思うように資金調達ができない方へ

気持ち悪い事件がありました

6月21日


また気持ち悪く、嫌な事件が起こりました。

ばれないと思うからやるんだろうけど、

ばれたら会社の運命が終わりになるのに、なんでこんなことをするのでしょうか。

ご存知とは思いますが、記事をご一読ください。


北海道苫小牧市の食品加工卸会社「ミートホープ」(田中稔社長)が生産した「牛ミンチ」に豚肉を混ぜていた問題で、田中社長は21日、自ら混入を指示していたことを記者会見で認め、時期も「7、8年前からあった」と述べた。これまで自身の関与は認めず、同市内に新工場ができた05年11月以前の混入も否定していた。同社は06年7月~今年6月に北海道加ト吉以外の15社に販売した「牛ミンチ」約9万1000キロを自主回収する方針。

 会見には田中社長のほか、中島正吉工場長らも出席。混入を始めたきっかけについて、田中社長は当初「中島工場長に相談された」と答えていたが、中島工場長は「社長が言ったと思う」と反論。その後、田中社長は自身が「牛肉と豚肉を合わせて作ろうか」と提案したことを明らかにした。頻度についても「時期によって違うが、毎日続けて混ぜる時もあった。2、3カ月ぐらい前までやっていた」と流れる汗をハンカチでぬぐいながら小声で答えた。

 混入を始めた7、8年前は、同社が冷凍食品業者に対し販路を拡大した時期と重なる。田中社長らによると、豚肉を混ぜるとコストが1~2割安くなるため、牛肉の在庫があるのに混ぜたこともあった。「(取引先をだましていたことは)全く申し訳ないと思っている」と改めて謝罪した。

 一方、中島工場長は、毎日新聞が入手した「投入原料日報」について「これを持って、製品を作る前に社長に相談に行っていた」と話した。混ぜていたことについて「消費者をだましているという意識はあった」としながらも、社長には「雲の上の人だから言えなかった」と打ち明けた。

 この問題で道警苫小牧署は田中社長らから不正競争防止法違反の疑いで任意の事情聴取をしている。また、農水省は22日、JAS(日本農林規格)法に違反する事実があったとして、立ち入り検査する。

 

昨日も会社の経営には、理念と理想を忘れてはNOVAやコムスンみたいに、

うまく行かないという記事を引用して書いたばかりですが、

今日のミートホープも同じですよね。

 

同社のホームページを見たところ、閉鎖しているようなので、

どのような会社か分かりませんが、

取引先は一流どころが多いから、

業界の中ではそれなりのポジションにあった会社ではないかと思います。

 

記事の中の赤字の部分のように、

冷凍食品業者への販路をスタートした時、

一挙に顧客を獲得しようと、同業他社が追従できないような価格で勝負しようとしたのが、

多分こんなことを始めた原因と思いますが、いくらなんでも短路的ですよね。

 

多分新しい販路への商品を製造する設備投資が重く、

これは私のまったく勝手な想像ですが、

北海道の苫小牧ということから見て、

一般論としてですが、

多分資金調達もかなり難しかったのではないかと思うのです。

北海道も札幌以外の地域では資金調達の選択肢が少なく、

こんな対金融機関へ良い数字を見せないといけないようなことも、 

理由の一つとして始めたのかもしれませんが、

この問題は販売先の味の素や加ト吉などにも大きな被害を与えたので、

顧客がなくなり売上がなくなるだけではなく、

販売先から損害賠償請求される可能性も大ですから、

この会社は再建が非常に難しいと思います。

 

一時中国製の餃子の原料が滅茶苦茶不衛生な環境で作られ、

原材料自身も考えただけでモドシたくなるようなものが混入していた報道で、

私なんか、食べることには過敏な方なので、中国製の食品を一切買わないようにしていますが、

こんなことがあれば、日本製だって、冷凍食品なんか絶対に買えないですよね。

もちろん外食でも冷凍食品はいっぱい使われているので、

こんなことに過敏になっていると、食べるものがなくなってしまいますが、

でも、今回の事件も単に豚のミンチという事ではなく、

気持ちの悪いような報道もなされていて、

とても冷凍食品はしばらくは気持ち悪くて食べにくいですよね。

 

私が過敏過ぎるのかもしれませんが、

食品を製造する会社に、この種のトラブルは致命的なので、再建は不可能だろうと思います。

もちろん不二家のように山崎製パンがバックについた事で、

再び販売を開始できたケースもありますが、

ミートホープの場合は、不二家のように最終消費者に対するブランド力などないから、

この会社を支援するような会社が出てくるとは、常識的に考えて考えられません。


コストダウンは必要ですが、こんな極端で非常識極まるコストダウンをすれば、

一挙に会社が潰れてしまうのに、本当に理解に苦しむところです?????????

 

救いは長男の取締役が、もうこの際、曖昧なことを言わないで、事実を認めようと言ったことぐらいで、

本当に嫌な事件ですね。

 

最近このブログでも資金調達の話が書けない位、

この種の、日本企業の良心はどこに行ってしまったのかと言った事件が相次いでいます。

バブル崩壊後の失われた10年とか、アメリカンスタンダードの導入、成果主義とか、

大きく日本の企業を取り巻く環境に変化があったのは事実で、

一概には言えませんが、

こんなことが原因になっているのか、

日本人一人一人の気持ちにゆとりがなくなっているような気がしてなりません。

 

事件=社会が悪い的な話はしたくないけれど、

安倍首相も、憲法改正とか集団的自衛権も良いけれど、

もっと日本人が気持ちのゆとりを本当に持てるような政治をしたら良いのにと思います。

もちろん年金問題もこの範疇に入ります。

 

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