加ト吉????? | 思うように資金調達ができない方へ

加ト吉?????

6月2日

加ト吉がまさか粉飾決算をしないと赤字の企業だったとは思っていませんでした。
加ト吉:「循環取引」の発覚で決算発表延期 社長が謝罪

 冷凍食品大手の加ト吉は30日、不適切な「循環取引」の発覚で、決算を確定させる作業が間に合わなかったとして、07年3月期決算の発表を6月中旬に延期すると発表した。当初は31日に発表する予定だった。金森哲治社長は東京証券取引所で会見し「関係者に迷惑をかけ、おわびします」と謝罪したうえで、現取締役9人のうち7人が6月末に退任するなど経営陣の刷新も発表した。

 加ト吉は30日、決算の概要を明らかにし、07年3月期連結の最終(当期)損益が、70億円の黒字予想から、92億円の赤字に転落する見通しを示した。貸し倒れ引当金の積み増しや在庫商品の評価減など、循環取引に関して約160億円の損失が生じたという。

 同社では、既に加藤義和・前社長ら3人の取締役が辞任しており、更に7人が退任(うち3人は執行役員に留任)することで、金森社長ら日本たばこ産業(JT)出身の2人だけが取締役に残る。新体制は、社外から取締役を迎えるなどして6人になる。

 循環取引の問題では、加藤前社長らによる同族経営の弊害が指摘されている。金森社長は「再発防止だけでなく、停滞していた経営改革を積極的に推進するために旧経営陣と一線を画す」と強調した。

 

加ト吉、不透明取引で150億円損失・社長が引責辞任

 大手冷凍食品メーカーの加ト吉は24日、取引先との不透明な「循環取引」などに関与していた問題で、公認会計士らによる外部調査結果を公表した。回収不能の恐れがある債権の増加などによる損失は総額約150億円に達する見込み。創業者の加藤義和社長(71)が同日付で引責辞任し、後任社長に日本たばこ産業(JT)出身の金森哲治副社長(58)が昇格したと正式発表した。
 調査結果によると、2002年3月期から07年3月期の6年間に、加ト吉と子会社が関与した不透明な取引は総額約984億円。取引先は食品機器メーカーの小野食品興業(岡山市)など計32社に上ることが判明した。金森新社長は同日、東京都内での記者会見で「不適切な取引に関与し、多大な特別損失を計上する見込みとなったことを心からおわびする」と謝罪した。
 同社は不透明な取引による特損とは別に、子会社の固定資産の減損処理による評価減で約70億円の特別損失を計上することなども発表。これにより、07年3月期の連結最終損益は、当初の70億円の黒字から創業以来初の赤字に転落する見通しとなった


私のこの会社に対するイメージは、

レオマワールドや京樽の買収を行い、再建に成功させた会社としてすごく力のある会社で、

銀行以外の四国の会社では穴吹工務店、セシールとともに突出した存在だなと思っていました。

さらに、カネボウのカップめん部門も買収して、

けっこう人気商品があり成功しています。

それに社長自体、数々の企業への出資もしていて、

いずれにしても資金力の潤沢な会社というイメージでした。

 

ところが、ふたを開けてみると、加ト吉本体の経営自体、

かなり工作して黒字にしていたようで、

かなりがっかりしました。

この問題になった循環取引は上場企業も関わっていて、

悪質だし、その成長神話をつぶさないよう、

社長以下組織ぐるみで関わっていたので、

実態はけっこう厳しかったのかもしれません。

 

この話ってライブドアと少し似ていませんか?

 

しかし、6年間も包み隠していたのに、

今年になってどうして発表したのでしょう?内部告発でもあったのでしょうか?

このあたりは良く分かりませんが、そもそも監査法人は何をやっていたんですかね。

 

普通、監査法人が入ると本当に厳しく、過剰とも思えるような監査をするのに、

カネボウしかり、ライブドアしかり、加ト吉においても、

なんでこんなことがチェックできないのか、

やはり、監査法人が上手く機能しないのは、

日本独特の仲間意識になってしまうのか、不思議に思います。

 

弊社の社長も、元上場企業の社長で、

監査法人の厳しい監査には本当に根を上げたと言っていて、

このようなトラブルが信じられないと言っていますし、私もまったく同感です。

確か、監査をする担当公認会計士の年限を制限するような話が出ていたと思いますが、

少しは対策になるのかなと思っています。

 

忌憚なく言って、ほとんどの中小企業は、

厳密に言えば粉飾して、銀行取引などを円滑にできるようにしていますが、

日本では、上場企業でもこのようなことは当たり前だったのかもしれません。

 

ご存知のようにアメリカでは粉飾の罪は重く、

確かエンロンの経営者もまだ収監されているのではなかったでしょうか。

 

日本の場合はホリエモンは逮捕されたけど、

もっと悪質で社会的影響の大きい日興コーディアルの経営者は逮捕されないから、

何かこのあたり、不自然だし、はっきりしろと言いたくなります。

加ト吉の経営者の場合はどうなんでしょうか?

 

一方で粉飾を、まあ反省しているからと追及をせず、

一方では、厳しく追及するような、

基準の分からないダブルスタンダードも、

監査法人の曖昧さと通じるようなところがあると思います。

 

以前と違って、株式投資する人の裾野も数も増えているのだから、

このあたり明確にして、上場企業の組織ぐるみの粉飾=経営者の逮捕と決めないと、

上場企業の粉飾も後を絶たないかもしれません。

別に何でも逮捕することが良いことかどうかは一概言えませんが、

これだけ株式投資が一般化してきているのだから、

やはり必要かもしれないと思っています。

 

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