昨日は失礼しました。今日は日本振興銀行の後日談です。 | 思うように資金調達ができない方へ

昨日は失礼しました。今日は日本振興銀行の後日談です。

2月27日



2月22日に書いた日本振興銀行の件ですが、

今日同銀行のコンプライアンス担当の執行役から、

正式に丁重な謝罪の電話がありました。

 

一つは不快な思いをさせたこと、

そして何よりも、顧客の返済トラブルを紹介者に電話したこと自体、

あってはならぬことだと謝罪されましたが、

考えてみれば、私も先日書いた時に一つうっかりしていたことがありました。

 

いくら顧客を紹介した者であっても、

返済トラブルは顧客にとって、他人に知られたくない重要な情報なはずです。

もし、私がその顧客と取引関係にある場合なら、

銀行がこんな情報を流したことで、取引先である私が返済滞っている情報を聞けば、

私との取引関係において、顧客は重大な悪影響を受けるでしょうし、

私が他の同業者や業界の各社に伝えれば、

間違いなくこの会社に信用不安が起こってしまいます。

 

と言うことは、今回の管理部門の社員は、

ひょっとすると大変なことをしていたんじゃないでしょうか。

 

私も気がつかないでとん馬でしたが、

この社員はかなり不見識で、

私のメールは、銀行にとって有用な情報だったのかもしれません。

 

もう一つ気がついたのは、

そう言えば17年4月に情報保護法が施行されてからは、

どの銀行からも、顧客の返済トラブルで弊社に相談があったことはないということです。

 

そりゃそうですよね。

私は弁護士ではないから、今回の件がこの法律の抵触にするのかどうか分かりませんが、

私の認識だとグレーどころか限りなく黒に近いグレーだと思います。

 

また日本振興銀行の役員一覧を見ると、

今日電話をかけてきた人物は執行役、多分一般認識では執行役員のことだと思うのですが、

その中でも最上位の人物だったので、

まあ小さい銀行だから当然かとも思いましたが、

いやそれだけじゃなく、

今回の問題はけっこう銀行にとってやばい問題だったのかもしれないと思いました。

 

良く思い出してみると、

管理部門の社員と話した時、

何か資料を見ながら、それも多くの資料の中から見ているような感じでしたから、

このお馬鹿社員は、私にだけではなく、

もっと多くの紹介者に同様のことを電話していたのではないかと思うのです。

 

だから執行役の今日の電話でも、

今後の社員教育や指導には力を入れると言っていましたし、

コンプライアンスの最高責任者が電話してきたのだと思いました。 

 

日本振興銀行さん、こりゃ「しっかりせなアカンわ」ですね。

この銀行は、もちろん後発の銀行ですから、

ほとんどの社員が銀行やノンバンクなどからの寄せ集めで、

失礼ながら、幹部社員以外は、レベルが高いとは言えません。

 

だから、この管理部門の社員も、商工ローンか消費者金融辺りからの転職組かも知れず、

そうであるのなら、今回のような馬鹿げた電話をしてきたことも理解できます。

 

同じ後発組の銀行である、新銀行東京も、

その経営内容云々が言われ、石原東京都知事も批判されていることがありますが、

私のような他人様のファイナンスのお手伝いをしているものから言えば、

日本振興銀行と新銀行東京を比較すると、

月とスッポンくらい新銀行東京の方が上だし、

間違いなく社会に対する貢献度は大きいものがあります。

 

確かに新銀行東京も新規取引先に対して、

財務内容によって、また業種により、10%を超える高金利であるケースもありますが、

日本振興銀行の場合、

顧客のレベルとも関係あるとは思いますが、

少なくとも昨年までは、

融資額も小さいし、金利はほとんどのケースで、

15%にも届きそうな高金利ですし、

銀行で取り扱えない場合は、

実態は、振興ファイナンスというノンバンクなのか、コンサル会社なのか分かりませんが、

この会社が商工ローンの業者を紹介してコンサルフィーを取るようなみみっちいこともしていました。

 

こんなことから、

日本振興銀行のイメージは決して良いとは言いがたく、 

イメージが良くない分顧客の質も悪く、

業績もずっと赤字と低迷しています。

 

実はこの銀行は金融庁の業者区分では、

あおぞら銀行、新生銀行、新銀行東京、セブン銀行などと同じ、

「その他10行」の中の一つの業者と言う分類になっています。

整理回収機構とか第二日本承継銀行など特殊な業者もこの分類ですが、

他の業者と比較すれば、存在感もイメージもいまいちで、もちろん規模も小さく、

創業者の木村剛氏の志は高かったものの、

非常に苦戦している銀行だと言えます。 

忌憚なく言えば、よく経営できているなと言うのが私の感想です。

 

ですから、こんな位置づけ、つまり業績も悪く、社会的にもいまいち高い評価を受けていない銀行が、

顧客の重要な情報である返済トラブルを第三者に漏らすことが常に行われていることがわかれば、

また金融庁にでもこの事実が把握されたら、あんまり嬉しくなかったことは十分理解できるので、

今日の日本振興銀行の対応も分かるような気がしました。

 

何気なしに、ムカついて、メールを送ったのですが、

今日も朝から会議をしていたとか言っていた様に、

本当にこの銀行にとってやばいことだったのかも知れません。

 

でも、私はこの銀行にも本当に頑張って欲しいと思っています。

選別融資で普通の中小企業にとっては決して良い金融環境とは言えない今こそ、

日本振興銀行のような存在が社会的にも必要とされていると思うからです。

 

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