さすがは損保ジャパン・・・・
5月28日
損保ジャパン業務停止命令の記事はよくご存知と思います。
このことに関する23日の朝日新聞の記事は次のように伝えています。
損害保険大手の損保ジャパンが生命保険を販売する際、契約者が支払うべき保険料を社員が違法に立て替えていた問題などをめぐり、金融庁は今週中にも同社に対し、生保の新たな販売を1カ月停止するなど、一部業務の停止命令を出す方針を固めた。保険業法は保険会社による保険料の立て替えを「特別利益の提供」として禁じており、金融庁は、多くの営業拠点で違法行為があったことを重視。管理態勢不備で経営責任の明確化も求める方針で、トップの進退に発展する可能性もある。
全くお話にならない、三井住友やアイフルなど金融関連の不祥事と、
自己保身、組織防衛という動機の点からは同列の事件であると思います。
しかし私はこのことよりも、次の最後の記事の方が気になりました。
生損保を巡っては、明治安田生命が保険金の不当な不払い行為の発覚で05年に2度の業務停止処分を受け、他の生保31社でも435件(約20億円)の同様の不適切な不払いが発覚。損保26社でも18万件(約84億円)の不払いがあり、金融庁は昨秋、損保各社に業務改善命令を出している。
保険とはそもそも、何かあった時の備えに、何も起こっていない時点で支払いの発生する商品で、
何かあったときに保険金を受け取ることができないのであれば、
もはや保険とは言えず,顧客の求めるニーズを全く充足していない訳で、
日本の保険各社はどの会社もひどい会社と言わざるを得ません。
明治安田生命の件は、極端にしても、
他の生保31社でも435件(約20億円)の不適切な不払い行為があり、
損保26社では、なんと18万件もインチキな不払い行為があったとは、
もう驚きの域を超えています。
もし他の業界で、不適切な製品がこれだけの件数、販売されていれば、
その業界各社のお客様窓口は混乱するほど顧客からのクレームが入り、
顧客の支持を全く失って、会社存亡の危機状態になると思います。
ところが銀行同様、保健業界も金融機関であり、
顧客のお金を扱う業務をしているその特殊性から、
保険各社がこれだけインチキな対応をしていても、
リスクを回避するため、もしかの時のためにも保険を購入しない訳には行きません。
ここが問題で、保険各社の社員も、
顧客よりも組織内の問題を優先してしまう根本的な理由なのだと思います。
私だって生保は意味がないし有利じゃないので入っていませんが、
自動車保険や火災保険には加入しています。
こういう人の弱みに付け込んで、
多少顧客とのトラブルがあっても、自己保身のため、組織防衛のために、
多少保険の不払いくらいやっても大丈夫だと思うところに、
まさに銀行の融資と引き換えに、顧客の欲していない金融商品を売りつける行員と同様、
大きな勘違いをしていると思わざるを得ません。
銀行以上に私は日本の保険営業の仕方には、生理的に受け付けない部分があります。
それは、特に生保に多いのですが、商品よりも人間関係だけで営業してくる営業員が殆どだからです。
最近は少しずつ変わっているのかもしれませんが、
提携する生保の社員の営業姿勢を見ていると????です。
最近は行儀の悪いことをするので、お付き合いを止めていますが、
弊社の資金調達の支援サービスをバーターに、
それもまだ資金調達が終わっていない段階なのに、
先取りで、保険に加入させるよう執拗な営業をするのだから、
全くナンセンス、その常識を疑います。
それも日本有数の正社員それも部長職なのだから、
大体この会社と業界のレベルが計れます。
もうそろそろ、理想論かもしれませんが、
人脈やコネのみを頼りにする営業を止めて、
商品力で競うってみればどうなんでしょうか?
私見を言えば、保険なんて、執拗な営業を受けて加入するものではなく、
必要な時に自分から加入するものなんで、
私は執拗な営業を受けた時は、絶対加入しないようにしています。
保険の性格や問題点を分かっていない人の勧誘で加入しても、
いざと言う時、ちゃんとしたサービスを受けることができるのか、
はなはだ怪しいからです。
また語りつくされているので今さらのことですが、
年金不正免除で揺れる社会保険庁長官の出身母体が損保ジャパン。
さすが不正は得意で、不正の組織化の名人だと感心しました。
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