悪徳金融業者について 2 | 思うように資金調達ができない方へ

悪徳金融業者について 2

3月9日

 

               

 

昨日、ヤミ金は論外ですが、

消費者金融や商工ローンもこの世の中のごみだと言う論調で書きましたが、

この両者も全く顧客にとって不要かといえば、そうでないケースもあり、

顧客の利用の仕方に問題があるとも言えます。

 

たとえば、

入金が支払日より少しずれて、このギャップを埋めるための一時的な資金のような場合は、

消費者金融や商工ローンも役に立つ場合があります。

 

もちろん既存取引の銀行や信金がこのような資金を融資してくれる会社や人ならいざ知らず、

財務内容等の問題で銀行などから資金を望めない会社だけでなく、

設立間も無いような会社の場合、審査も早く、使い勝手が良い側面は否定できません。

顧客がこのような場合限定で利用するということであれば、

金利が出資法ギリギリの29.2%であっても、

たとえば100万円を1ヶ月だけ借りれば、単純計算で3万円弱の金利がつくだけですから、

(実際は事務手数料や調査費用などがかかり、もっと高いコストがかかる場合があります)

年利で考えればその負担は大きいとしても、

1ヶ月という短期間、確定している入金と支払日がずれた様な場合のギャップを埋める目的であれば、

そのコストはそれほどの負担ではないと思います。

 

しかし入出金のギャップが1年ともなると、それまでの返済如何によっては、

金利は30万円を超え重い負担になってしまいます。

 

つまりこのように高い金利の資金は、

1ヶ月とか、せめて2ヶ月以内の短期の資金ギャップを埋めるものであれば、

何ら問題のないことをご理解いただけると思います。

 

しかし顧客側も、多くの場合、入金が確定していない、返済原資のあてのない借入で、

返済まで時間がかかり金利負担が大きくなる場合が多いですし、

貸す側も、勝手に限度額を上げたり、一括弁済を渋ったり、

あるいはリボ払いのように、高利でありながら長期的な貸付を考えていたり、

弁済を当事者ではない人まで巻き込む制度があったりして、

社会問題化しているのだと思います。

 

ですから卵と鶏の話になってしまうのですが、

高金利の資金を返済原資のあてが特にない結果、長期間借入れる人がいるのが悪いのか、

本来的な審査をすることなく、高金利のお金を貸す会社が悪いのか、

何とも言えませんが、

いずれにしても両方からアプローチしていくことが、

経済的な問題が原因の自殺者、失踪者、犯罪者をなくす解決につながると思います。

 

まず商工ローンでは本人の根保証と社外の連帯保証人制度を撤廃させ、

借入の審査方法の見直しなどビジネスモデルの改善が必要で、

何よりも借入れた当事者が本当に返すことのできる融資であること、

この当たり前なことをまず改革することが重要です。

 

消費者金融もまず遅延損害金についても利息制限法以内の金利水準にすることと、

半年を越える長期の資金については、審査に時間がかかっても良いので、

本来的な審査をして、その代わり金利水準を10%程度の落とすくらいの努力をしてもらわないと、

消費者金融も商工ローンも、必要悪どころか社会悪の象徴のような存在から、

抜けることはできないと思います。

 

しかしなによりも重要なことは、

このような金融業界の是正問題は、現実的には政官業+反社会組織癒着が眼に余る状況で、

早急な改善は期待薄であることを感じますので、

顧客がまず利用方法を考え直すことと、

何よりも重要なことは、

訳の分からないモラルハザード論を封印して、

債務整理を制度上も利用上も、顧客が選択しやすいようにしていく運動を起こさないといけないと思います。

 

事業は放漫経営とは程遠いしっかりした運営をしても、

社会状況などの変化などでリスクが低くないのは当たり前で、

会社の破綻リスクを、経営者が一生復活ができない、

あるいは世間に顔向けができないことに繋がらないような、

限定的なリスクにすることが必要です。

個人についても、一定の限定されたペナルティーは当然としても、

人生を狂わすまで追い込むようなリスクを求めることは、

貸手側のビジネスモデルから考えれば、

筋違いもはなはだしいと思います。

まして関係のない人を保証人に取るような会社があれば、

こんな会社は即退場させないといけないと思います。

 

商工ローンも消費者金融も、

好意や施しで金を貸しているのではなく、ビジネスで金を貸しているのですから、

貸すリスクを自分で工夫して保全するのが当たり前で、

そのリスクを金を貸すと言う優先的地位を利用して、

この商取引に本来的に無関係な人に弁済を求めるなんて、

考え違いもはなはだしいと思います。

甘えるなと良いたいし、し実質上は、犯罪行為と私は思っています。

 

いずれにしても、

ご利用は計画的にと言いながら、

現実的には計画的な利用をされると利益が上がらず困ってしまうような構造になっている、

商工ローンや消費者金融のビジネスモデルは早急に変更する方向で、

制度上の検討がされないといけないでしょうし、

何よりも利用者が超短期の利用以外には絶対に使わないという意識が大切だと思います。

 

タレントもくだらない、現状の消費者金融のCMなんかに出ることは考え直さないと、

不見識の象徴みたいで格好悪いと私は思います。


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